土地の高さをカバーするために、3段ほどの小さな階段を玄関に設けた

四方から風が通り抜けるリビングダイニング。外からの視線が気にならないよう、道路側は窓の位置を高くしているため、カーテンなしで暮らすことができる

階段を上がった先にある読書スペース。床にはスプーンカット加工が施されているため、足触りが心地いい　

テレビの横にある障子を開けると小上がりの和室、向かいはご主人の書斎になっている

キッチンは日当たりも良く、ダイニングが隣にあるためスムーズに食事をすることが出来る

リビングの北側に山の稜線を望めるカウンタースペースをつくった

屋根の形状や高さを工夫して、平屋だった住まいを2階建てに。陽光を遮らないなど近隣に配慮した建て方になっている

土地やまわりの風景を最大限に生かしたつくり

1階から階段を上がり、さらに2段スキップしたLDK。こんな小さなこだわりにも遊び心を感じる。現しの梁がアクセントに

小屋裏に設けた8.6畳の収納が、建坪の小ささをカバー。固定式階段なので、荷物の上げ下ろしも容易

玄関から見上げると、さらに左右の隣家が迫っていることがわかる。この土地に足場を組み木造3階建てを建てる職人の技術の高さが伺える

家の真ん中に設けたコミュニケーション型の階段。3段上がったステージでは、さまざまな楽しみ方ができる。階段をさらに上がると、途中には壁面本棚と踊り場。吹抜けを最小限に抑え、冷暖房効率を落とさない工夫も施されている

小上がりの畳コーナー。カウンターに合わせて高さを設定してあるため、ステップを一段設けて上がりやすくした

階段下は一段上げてカーペット敷きに

リビングから一段上がった和室。小さな子供がお昼寝をするには最適な場所。母親も子供の様子を見ながら安心して家事ができる。

3年がかりでやっと見つけた土地に建つS邸

天井を一段下げて落ち着きを演出したDKは、家族みんながホッとできる場所。カウンターには、テーブルと高さをそろえたニッチが設けられている。右の引き戸を開けると階段。行き来の際は自然に顔を合わせることになる

着工前に模型が完成。狭小の匠土地３．６ｍの幅の中で３．３ｍの建物を建てる