第1章:どうやって選んだらいいの?【価格・樹種】
一枚板のオーダーテーブルの場合、決めなくてはいけないことは大きく3つ!
①どの板にするか
②仕上げはどうするか
③脚部は何にするか
です。中でも一番重要なのはもちろん、どの板にするか?ということ。
一枚板は自然のものですので、サイズについては、ピッタリ自分の欲しいサイズというのは非常に難しい話ではありますが、お家の大きさや必要な面積によって板の大きさを絞り込む必要はあります。
さらに樹種によって硬さや重さ、色が変わるのでそこを吟味して樹種を決め、あとは節や木目を見てお気に入りの一枚を選んでいきます。
サイズは、一般的には4人掛けだと1200-160cm×90cmと言われますが、実は一枚板で巾90cmというとかなり希少で価格が一気に上がってしまいます。
いわゆる、幅方向が木の太さにあたるので、90cmの板をとれる丸太となるとかなり大径木でなくてはならず、希少価値が高いのです。
工業製品とは違いあくまでも丸太から作っていると思うと、その価格の意味が分かってくるのではないでしょうか。
さらに樹種によって大きく(太く)なりやすい木や、まっすぐ育ちやすい木もあれば、曲がりくねった木もあります。
ですのでこの樹種がいいけど、曲がったのは嫌!と言うのは人間の傲慢。
自然の恵みである木のそれぞれの個性を受け入れることが大切です。
具体的に少し樹種による特徴をお伝えしますので樹種選びの参考にして下さい。
楢(なら)
硬く重たい木(傷は付きにくい)。
捻って育っている木が多く、何年かした後でも反りなどが起こりやすい。
色も様々なインテリアに合いやすく価格も比較的安価なため、テーブルとしてよく販売されている。
栃(とち)
木目がとても美しいのが特徴。
まっすぐ育つ木は少なく、曲がったり個性的な形のテーブルが多い。価格も比較的安価で女性に人気。
チーク
油分が多く独特の触り心地。
節などが入ることが比較的少なく、木目も静か。
価格は比較的高めで男性に人気。
ブビンガ
大径木でまっすぐ育つのでテーブルやカウンターにはもってこい。
しかし、かなり重いため移動を頻繁にしたい場合は不向き。幅広材の割には安価に手に入ることが多い。
ブラックウォールナット
家具材としても床材としても人気。
木目が穏やかでこげ茶色をしている。
この色合いのグラデーションを楽しむことができ一枚板でも人気は高いが巾が広い木はとても希少。
松・杉などの針葉樹
広葉樹に比べて柔らかいため、デーブルにすることは稀。特に一枚板でテーブルになるサイズの針葉樹は需要も少なく、ほとんど市場には出ていません。
テーブルが決まったら次は仕上げですが、大きくはオイルを浸透させて手触りを残すか、ウレタン塗装をしてしっかりと塗膜を作り木材を保護するか、を選択します。
それぞれの仕上げ方の特徴や、メンテナンスの違いはフローリングのコラム(特徴/メンテナンス)をご覧ください。
左/ブラックウォールナット
右/栃(とち)
第2章:脚はどうやって選んだらいいの?
オーダーメイドの一枚板のテーブルの場合、脚部の高さはもちろんのことデザインなども自由に選ぶことができます。
また、素材も木に限らずステンレスやアイアンを選ばれる方も最近では増えてきているようです。
同じサイズの一枚板でも、脚の形によっては並べられる椅子の数が変わってきます。
椅子は並んだけれど座った人の足がぶつかり「なんだかなあ」となる、なんてことも。
どんな椅子をどこに置く予定か?も合わせて考えておく必要があります。
特によくある要検討のケースは、上の図の左右、机の横部分にも椅子を置きたい、という場合。
その場合は脚の位置を中央寄りに付けておかないと座る人の足が入りません(上の図の赤い点線参考)。
しかし、テーブルとしての安定感は少し劣ります。
そんなことも考えながら選んでみてください。
また、脚によってテーブルの印象はずいぶん変わります。もちろんお値段も。天板だけでなく、脚や合わせる椅子も併せて考えてみて下さいね。
テーブルの脚にも種類は様々
①オーダーのアイアン脚
②2色の木を使った木製脚
③兼用脚(固定せずに上に板を置くだけのタイプ。脚を倒すと座卓としても使用できる)
④スチール製の脚
第3章:お得な買い方は?
決して安くない一枚板のテーブルですが、お買い得なのは最初の章でも書いた通りあまり巾を大きく要求しないことです。
90cm以上を求めるとぐっとお値段が変わるのが実情。
なので、巾を狭くしてその分長さを長くするなどして考えるとお買い得かも!
実際、90cmの巾と言うのはかなり広く鍋のときなどには便利ですがそうでなければ実はそんなに必要ないのではないか?と思います。(図1)
また、80cmだととても狭いかというと、これまた鍋の時以外はそう不便は感じません。(図2)
鍋を囲む時や大きなお皿のお料理の時に、やや広がって座る必要が出てきて隣の人との距離が出てしまいますが。食べられないわけではありません。設置するお部屋の形や食卓に並べるものなどを考えて選んでみて下さいね。