「暖色系」のチカラで、あたたかさパワーアップ
紅葉の鮮やかな赤や黄色、落葉した茶色。クリスマスの赤に、こたつミカンの橙(だいだい)色まで。
寒さが増すごとに“あたたかな色”に魅かれますよね。冬は日照時間が短くなるので、人は自然とあたたかな色に太陽のイメージを求めるのかもしれません。
色には温度感覚があり、赤や橙、黄色のような色を「暖色」、青や青緑を「寒色」といい、暖色系と寒色系の体感温度(心理的な温度差)は、3℃も差があるといわれています。
こうした色の持つ効果を活かすことで、寒い冬でも視覚的にあたたかさを感じやすくすることができます。
いつものクッションカバーやランチョンマットを暖色系に変えるだけでも、ほっこりした気持ちになれそうです。
「カーテン」を変えれば、冬の朝もあたたかく省エネ効果も
「カーテン」を冬仕様に変えれば、ぬくもり感のあるインテリアに素早くチェンジできます。このときカーテンの持つ「遮熱・保温」機能に注目しましょう。
一般に、冬に室内から流出する熱の50%が「窓」から、といわれています。さらに窓から侵入してくる冷気で部屋が冷えこみます。そこに厚手のカーテンがあれば窓からの冷気を遮断し、暖房であたためた空気も外へ逃がさず、しっかり部屋を保温できるのです。
カーテンの吊り方にもひと工夫を。窓枠よりも上部にカーテンレールを設置して、窓全体を隙間なくカーテンで覆えば、冷気の侵入をより防ぐことができます。天井際までカーテンを伸ばせば、さらに保温力が高まるとともにリッチな雰囲気も演出できます。
同様にカーテンの裾も、床に引きずるような、長いスタイルがおすすめです。冬の冷たい空気は部屋の下の方を吹き抜けていきます。そのため床にカーテンを垂らし隙間をなくすと、窓の下部からスーッと入ってくる冷気を効果的にストップできるのです。
裾を引きずるカーテンの吊り方は、海外ではよく見られるメジャーな方法。麻・綿等の自然素材を使ったカーテンもボリューム感が出て、生地の美しさ、質感の高さがより引き立ちます。ぜひいちどお試しを。
床暖房もOK!「ギャッベ」があれば冬がますます楽しみに
ラグ・じゅうたんの冬支度は、今お使いのものを一度お洗濯してみることをおすすめします。夏の間についた汗やホコリ・ダニを洗い流し清潔にすることで、気持ちもスッキリ切り替わります。冬仕様のラグに変えるなら、羊毛100%の「ギャッベ」がぴったりです。
ギャッベとは遊牧民の女性がつくる、手織りじゅうたんのこと。素材は色とりどりのアースカラーに草木染された、上質な天然羊毛100%。毛足が長く、厚めに織られているので保温性は抜群。ふんわりと暖かく、驚くほど柔らかな手触りです。柄やデザインは織り手によってその都度異なるため、どれも世界に一枚しかない作品なのも魅力です。
冬に床暖房の上に敷きたい、と思ったとき、オール天然素材のギャッベなら大丈夫。厚みの分、表面まで熱が伝わるには時間がかかりますが、その分じんわりとあたたまり、一度あたたまると丁度良い何ともいえないぬくもり感が続きます。変質する可能性がある化学繊維のラグ・じゅうたんとは大きく異なる点です。ギャッベなら夏でもサラサラ、年中肌触りの良さが変わらないのもうれしいポイントです。
雰囲気をプラスしてくれる、あたたかな「明かり」
お部屋に夕日を思わせる赤みのある「明かり」があれば、さらにゆったりしたくつろぎ感が作生まれます。ダイニングに吊下タイプの「ペンダントライト」があると、明かりを中心に自然と人が集まる食卓になります。ペンダントライトは大きなものなら1灯、小さなものなら2~3灯並べて配置するとバランスよく見えます。
また穏やかな雰囲気を作るテクニックの一つに「間接照明」があります。
照明器具が直接目に入らないよう、家具やソファの裏にセット。壁を伝わり広がるやさしい光が、癒しのイメージを醸し出します。
お気に入りのリビングボードや観葉植物の後ろに間接照明を置くだけで、ぐっと雰囲気がアップ。お酒でも楽しみたくなるようなオシャレな印象になります。
冬が待ち遠しくなる!本物に触れるチャンス
ように視界に入る面積の大きいアイテムを冬仕様に変えると、効果的にイメージアップができますよ。