「暖房器具より、家の断熱性が大切です」
暖房を使っても、窓や壁が冷えていれば寒く感じるもの。大事なのは家の断熱性です。諸外国では最低室温規定(18〜21度前後)が法律などで定められ、厳しい断熱基準がありますが、日本の省エネ基準の義務化は2020年から。日本の住宅の約6割にはアルミサッシが使われ、高断熱な樹脂窓と比較すると、差は歴然。樹脂窓を使えば、体感温度は4度程度上がると考えられます。
「冷えは万病のもと、家は安全ですか?」
断熱が不十分だと、冬に暖かい部屋から寒い浴室へ移動した際、ヒートショックにより心筋梗塞を起こす場合も。その死者数は交通事故死者の約5倍です。WHOが2009年の報告書で「室内の寒さの健康に対する影響」を指摘したように、冷えは体の大敵。高断熱化で家が暖まり、換気システムを改良することで、気管支喘息やアトピー性皮膚炎が改善したというアンケート結果も出ています。
「クルマ選びと同じように、住宅も燃費重視」
一般的な家と比較すれば、確かに高断熱住宅は建築コストがかかります。しかし、30年以上暮らすことを考えてみてください。例えば、高断熱化住宅なら、20畳のリビングを6畳用エアコン1台で暖めることができ、光熱費は非常にお得です。さらに、快適&健康的な暮らしのおかげで、病院のお世話になる機会が減り、医療費の節約に繋がる可能性も。住宅の平均使用32年で計算すると、初期費用を差し引いても、高断熱住宅の方が経済的に優位となるわけです。
「10年後を見据えて住宅に投資しましょう」
建築予算が少ない場合こそ、費用対効果の高い投資をしてください。暖房など設備中心で省エネ化した家は、数年後には「型落ち」になります。設備は家より耐用年数が短く、すぐ高性能で安価な商品が出回るからです。逆に、新築時に高性能断熱材と樹脂窓で断熱化した場合、アップグレード費は100万円程度。それは光熱費の削減で回収できますし、建築後に断熱リフォームをするとコストは3〜4倍に膨らむため、初期投資がベスト。樹脂窓の普及率は、イギリス76%、アメリカ65%と海外では圧倒的で、10年後は日本でもスタンダードになるはず。ぜひ、最良の選択をしてください。