Q.こだわって実現させた空間は?(複数回答)
A:トップは急増中の土間
現代風にアレンジされて人気上昇中の「土間」が堂々のトップに。上位の実例をよく見てみると、ひとつのスペースが多目的に活用できたり、間取りによっては収納を兼ねた空間も多く、先輩たちが夢を叶えつつ日々の暮らしの質を上げる工夫をしていることが分かります。
「絶対必要!」or「あったら嬉しい」の仕分けは必須
上位にご主人用の空間が並ぶ一方、奥さまスペースもランクイン。ですが夫婦それぞれで間取りを考えていると、ついアレもコレもとなって予算オーバーに。そんなときは「絶対に叶えたい」項目と「あればウレシイ」項目に振り分ける“仕分け作業”が役立ちます。要望に優先順位をつける過程で「本来どんな家が欲しかったのか」が二人の共通事項として整理でき、限られた面積を何に割くのか、予算をどう配分するのかがクリアになっていくようです。
1位:土間
「土間」とは玄関続きでクツのまま入れる屋内スペースのこと。土間は日差しや景色も取り込んだ広い空間をもたらし、さらに汚れを気にせず作業ができ、自転車やアウトドアグッズの収納や出し入れに便利な点も見直されているよう。ただし何も対策をしないと冬は底冷えする寒さになるので、断熱や暖房計画について依頼先とよく相談を。
case1:伸びやかな通り土間が家族を包む家
玄関から勝手口、庭へとつながる「通り間」。薪ストーブを囲んでの団らんや子どもの遊び場として、家族やゲストをつなぐ役割を担います。長く伸びる式台が土間と室内空間を上手く橋渡ししています。
【写真協力/正直な家の会 (石川木材)】
case2:土間のタフさが活きる趣味空間
釣り好きなご主人専用の独立した土間空間。水にぬれたモノでも気兼ねなく持ち込め、床が汚れてもゴシゴシ水洗いできるタフさは土間ならでは。
【写真協力/Casa(カーサ)】
case3:天井まで圧巻の大容量土間収納
玄関土間を奥まで延長。高い吹き抜けの天井いっぱいにまで壁一面に頑丈な収納棚を造り付け。棚板は高さを変えられる可動式となっています。
【写真協力/ウッド・アート・スタジオ】
case4:キッチンストーブのある大らかな土間
大きなL字の土間がリビングを囲むように広がっています。土間にはキッチンストーブがあり、寒い冬は煮込み料理にも家中を暖めるのにも大活躍。後ろのオリジナルモルタル造形がアクセントとなっています。庭で採れた野菜も土間なら汚れを気にせず持ち込めるので便利。
【写真協力/マクス(マクス一級建築士事務所)】
次回は2〜3位の具体例を紹介
今回は、こだわり空間の人気ランキングと1位だった土間の実例を紹介しました。次回は2位のガレージ、3位のロフト&小屋裏の実例をお見せします。お楽しみに!