◆資金計画
「当初の予算より随分オーバーしてしまった。」
「諸費用を甘く見ていた。」
建築予算には、建物だけではなく登記費用、税金、借入利息、引越費、仮住まい費、地盤調査費、外構工事費、確認申請手数料など、土地を新たに取得すればその費用もかかります。また、子どもの成長などにより生活スタイルも変化し生活費も変わってきます。これらすべてを含めて考えていかなければ、後々あれもこれもと言う話になりかねません。思ったような予算を家にかけられなくなる事も起こりますので、資金計画はしっかりと立てる事をおすすめします。
◆依頼先選び
「営業担当者と相性が合わなかった。」
「敷居が高く感じた。」
依頼先選びはとても悩む事だと思います。ここは自分の足で多くの事例を見たり、話を聞いたりして自分と相性の良さそうな依頼先を見つけるしかありません。依頼先には、工務店・ハウスメーカー・設計事務所の3種類があり、それぞれ特徴や得意分野があるので把握しておくといいでしょう。少々敷居が高くみられがちですが、設計事務所に依頼するケースも最近増えています。また最初から一社に絞るのではなく何社かにプランを出してもらうと良いでしょう。いろいろなプランを見ることは、自分の住みたい形を見つける事に必ず役立ちます。また、見積りはできれば3社以上から取った方が良いでしょう。
◆打合せ
「結局ギリギリにあれもこれも決断を迫られるハメに…」
「こちらがアイデアを出さないと提案してくれなかった。」
家づくりの打合せは、決めることがたくさんあります。じっくり検討するためにも、余裕のあるスケジュールを組んでおくのが安心です。また希望を作り手に伝えるのはなかなか骨の折れることかもしません。雑誌や写真などでイメージを共有するのも、活発な提案を引き出す方法だと思います。また、完成予想模型をつくってくれる会社もありますので、お願いしてみると良いでしょう。イメージしやすくなります。
◆間取り
「家事動線を考えればよかった」
「雨の日の洗濯物を干す場所を想定してなかった。」
間取りを考える事は一番難しいけれど、一番楽しいことだと思います。思いつく事は全て吐き出して考えた方が良いでしょう。そこから優先順位を決めて本当に今必要なものを見つけ出しましょう。ただし、建物の完成がゴールではありません。そこからがスタートなので、あまり機能にこだわらずフレキシブル性を持たせ、メンテナンスをしやすく考える事も大切です。
◆吹き抜け
「冷房が効きにくく、夏は大変暑い。」
「音が反響しやすく、2階の寝室にも1階のTVの音が丸聞こえ。」
吹き抜けは空間を豊かにし、とても気持ちのいいものです。しかしその反面、部屋数が減ったり、冷暖房の事、プライバシーの事など、考えるべきポイントも多くあります。吹き抜けを取り入れる際には、計画段階からしっかりと考えておくとよいでしょう。最近では断熱性能のアップや省エネ工法など、冷暖房効率を上げる方法も、各社取り入れていますので、相談してみるといいでしょう。