【ベランダ、駐車場】
坂本:
うちはベランダが小さすぎて、洗濯干しが不便ですね。子どもが嫌がるかなと思って、子ども部屋のベランダとあえてつなげなかったんですよ。あと分譲地だったので、隣の家がどういうふうに車を止めるかわからなくて、駐車に手間取ります。そこは思いつかなかったですね。
【お金、外構】
藤本:
そうそう、うちも同じ。うちも庭は広いんですよ。で、自分はもともと建築業界出身なので、友達もユンボをもってるし、外構は後で自分でやろうと思ったんです。実際やってみたらこれがめちゃめちゃ苦労して、半分やってもううんざり。だから今はまだ半分砂利のまま。それに頼むと結構お金かかるじゃないですか。2、300万円はさすがに急に出せないし、やっぱり家を建てるときに一緒にやった方がいいよね。
坂本:
土地が広い、なんて言ってみたいな~そのセリフ(笑)
松村:
私たち“土地ない組”はきついよね~。静岡市あたりだと特に高いし。
志水:
うちなんか上物より土地の方が高いからね。土地があるだけ贅沢だよ。
【収納、空調】
藤本:
収納をもっと欲しかったね! うちの収納は、玄関横に2畳の部屋と寝室にクローゼットのみ。「足りなくないの?」って設計士さんに聞いたんだけど、「これだけあれば十分です」って言うから。だけど、やっぱり足りなかったね。
寺本:
2畳ってすぐ埋まっちゃいますよね。
藤本:
そう、今は実家がすぐそこだから、実家のカミさんの部屋が収納化してます…。あとは空調かな? 吹き抜けでほぼガラス張りだから、空調が全然効かないんです。構造上、屋根裏的な部分もないから、雨の音もなかなかのもんだし。夏暑く、冬寒く、雨の音もするという、ネイチャーな家です(笑)。
志水:
業務用のエアコンがついてるけど効かないの?
藤本:
全開にすればそれなりに効くんだけど、電気代もなかなか。そのかわり、冬は日差しでポカポカ暖かいよ! でも朝は寒いけどね。特にコンクリート部分はね、極寒です…。
【配線 ・ シャッター、インターフォン ・ 鍵】
志水:
「こうすればよかった」ってのは、こまごまとあるよ。まず電気系の配線を全然考えてなくて、2階の共用部分にコンセントをつけ忘れてしまった。だから、掃除機をかけるとき洗面所から延長コードで引っ張ってきてんだよね。うっかりしてたね~。あと、窓が大きかったからシャッターをつけておけばよかった。台風のときに、風で網戸がシャーシャー動いて怖かったんだよ。結局シャッターを後付けすることに。それと、脱衣場。鍵をつけ忘れちゃいました。
寺本:
そういえば、私の家もないですよー。ダメですか?
志水:
一回お客さんがお風呂入っている時に、うっかり子どもが開けちゃって困ったことがあったんだよ。あと、インターフォン。ケチって液晶無しのタイプにしたら…。賃貸生活が長かったせいで、ドアの覗き窓を見ればいいや! って思ったんだけど、よく考えたら覗き窓ないじゃん…。
最後に、読者に一言アドバイスをお願いします。
志水:
気の合う人と作るのが間違いないと思います。言いたいことを言える人の方が絶対楽しいですよ。
谷澤:
私も担当の方との相性は、とっても大事だと思います。こちらの要求にどう対応してくれるか、逆にどうアドバイスしてくれるかで相性がわかります。私は担当者の方になんでも聞けてとっても助かりました。今でもよく相談してます。備え付けの棚を一つ増やしたい…とかね。
藤本:
「子どもために」を極力考えないようにしました。子どもが家を出るまでの期間って意外と短いから、その後夫婦2人で住むことを重視して考えるのもいいと思います。
坂本:
奥さんが満足しているから、それで僕も満足です。なるべく奥さんにやりたいようにやってもらったので、愛着もってくれていると思うのでよかったです。
寺本:
初めてのことなのでわからないことだらけで、素朴な疑問がいっぱいあったんですけど、その度に住宅会社さんにいろいろ聞くようにしました。高いから諦めるのではなく、安くできる方法がないか相談して、別の形で実現できるように考えるといいですよ。うちは「塗り壁は高いですよ」と言われたんです。でも聞いてみると、素材より左官屋さんの施工費が高いらしいんですね。だから2階は自分達で塗って実現! かえって愛着がわきましたよ。そんなこともあるんです。
松村:
家は建ててからがスタートだと思います。ライフステージに応じて「こうだといいな」も変わっていくから、その時に相談して追加できるように、長く付き合えるパートナーを探すといいと思います。家づくりって続いていくものだと思うんです。