会社選びをする前に知っておきたい4つの住宅性能
1. 断熱性・気密性
省エネかつ家の中を快適にするためには、室内外で熱の勝手な出入りを断つ『断熱性』と、室内の空気が勝手に出入りする隙間を残さない『気密性』の両方が大事。
2. 太陽光発電
電気代やガス代が高騰している今、太陽光発電を設置して光熱費を抑えられるのは魅力的。ただ以前のように、残った電気の売電収入で大きく利益を得ることができる時代は終わったのも事実。一方で、設置の初期ひ費用が安くなっており、発電した電気を自分で上手に使えば自宅の光熱費を削減できるのは大きなメリット。
3. 省エネ設備
省エネの実現には、設備の選び方も重要になってきます。例えば熱の主な出入り口となる窓。コストはかかっても断熱性能の高い窓ガラスを採用することは結果的に大きな省エネになります。さらに最近では全館空調が実現できる会社も増えている。
4. 耐震性
大規模な地震が起きたときに大切な家族の身を守るためにも、耐震等級のレベルの違いあ耐震構造の違いを確認しておくことはとても大切。工法や耐震構造によってコストも大きく変わってくるので、どこまでが必要なレベルかを考えた決断を。
性能に強い住宅会社①「モチケン」
モチケンの住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 断熱
W断熱で外気の影響を断ち、一年を通して快適な室内に
近年の酷暑を乗り切るため、温暖な静岡でも断熱性能は重要。『モチケン』では、条件や予算に合わせてセルロースファイバーや高性能グラスウールなどの断熱材を使用。さらにネオマフォームやEPSによる付加断熱を推奨。壁の中の結露も極力防げるので、家自体も健康を保ち長持ちする。
Point2 気密
全棟で気密測定を2回実施!高い気密性で快適環境を保つ
高い断熱性能により生み出された快適な室内環境を保つため、もう一つ重要なのが気密性だ。同社では、第三者機関による気密測定を全棟で実施。しかも、壁の施工段階と完成時の2回測定を行うことで、高いレベルの気密性を確実に実現する。これにより冷暖房効率がアップ。光熱費の削減にも貢献し、ランニングコストも軽減される。
Point3 高耐震
許容応力度計算も全棟で数値通りの耐震性能に
木造建築の安全性を確認する構造計算で、一般住宅では実施が少ない許容応力度計算。同社では、施主さんに言葉通り安心して暮らしてほしいから、全棟で許容応力度計算を行い、耐震等級レベル3を取得。地震の揺れから家族や財産を守る。さらに揺れを抑え建物を長持ちさせる制震装置の設置も対応可。
例えばこんな家
参考価格帯3,000万〜3,499万円
・HEAT20 G2グレード
・断熱(UA値)0.36
・気密(C値)0.30
・BEI 0.7
延床面積 116.97㎡ [35.38坪](1階 62.93㎡、2階 54.04㎡)
構造・工法 木造軸組工法
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性能に強い住宅会社②「イシカワ」
イシカワの住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 断熱・気密
トリプルガラスサッシ標準!G3グレードにも対応可能
本社がある新潟県および東北基準の高い断熱・気密性能を装備。断熱等性能等級5を上回る性能で熱ロスがなく、冷暖房費を大幅に削減できる。また、熱伝導率の低いオール樹脂のトリプルガラス樹脂サッシを標準仕様とし、結露やカビの発生を抑える。断熱等級6、HEAT20 G3グレードにも対応可能だ。
Point2 換気
ダクトレスの換気システムで常にきれいな空気が循環!
同社では、日本の住宅のために設計・開発された「ダクトレス全熱交換型換気システム」を標準採用。高性能DCファンと高い蓄熱性を持つセラミックを用いて、常にクリーンな空気を循環させ、快適な住環境をキープ。空気の流れをコントロールしてくれるので、防臭・ウイルス対策にも効果的だ。メンテナンスも楽々。
Point3 耐震
独自の工法と制振ダンパーで耐震等級3+αの安全を確保
消防署や警察署などと同等の耐震等級3を標準化。木造在来工法の良さを活かしつつ弱点を克服した、同社独自の「I・S・I工法」が耐震性・耐久性・耐火性に優れた構造を実現する。接合部は特殊金物でしっかり補強し、建物のバランスを保つ。また、国土交通大臣認定の制振ダンパーを採用したことで、耐震等級3よりもさらに強固な構造で家族と住まいを守る。
例えばこんな家
参考価格帯2,000万〜2,499万円
・断熱(UA値)0.48
・気密(C値)0.60
・BEI 0.5以下
・太陽光発電 9.3kW
延床面積 105.71㎡ [31.97坪](1階 50.23㎡、2階 55.48㎡)
構造・工法 木造軸組工法
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性能に強い住宅会社③「片山建設」
片山建設の住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 外断熱工法
クーラーボックスのように家全体を包み込むから夏涼しく、冬あたたか
「クーラーボックス内で暮らしているとイメージしてもらえたら」と片山社長。内断熱より熱の欠損率が15〜20%抑えられ、夏涼しく、冬あたたかな環境を提供。省エネやヒートショック防止にも貢献する。内断熱では壁内結露が生じ強度が低下する恐れがあるが、外断熱は結露が生じにくく建物が長持ちすることも魅力。
Point2 高耐震・高耐久
伝統的な工法に経験と技術を融合。三階建てやロングスパンにも対応
創業以来、「木の家」にこだわり続ける同社。その魅力は、しなやかな強さと健やかな室内環境。伝統的な工法に蓄積された経験と技術を加え、住まい手を安心と快適で包む。要望により、重量鉄骨造に匹敵する強度をもつ「ロケット工法」を採用。三階建てや一般的な木造では難しいロングスパンの空間を実現する。
Point3 アフター対応
設計も施工もアフターも自社対応!社長自らが寄り添ってくれる安心感
プランニングや図面作成はもちろん、現場での検査やアフターまで、片山社長自らが寄り添い、真剣に向き合ってくれる姿勢が、“住んでから”の安心を大きくしている。自社設計&施工のため、突然の不具合への対応も迅速。家族の成長やライフスタイルに合わせたリフォーム対応も心強く、長く住み継ぐことができる。
例えばこんな家
参考価格帯2,500万〜2,999万円
・断熱(UA値)0.52
・気密(C値)0.50
・BEI 0.7
・長期優良住宅
・耐震等級3
敷地面積 180.54㎡ [54.54坪]
延床面積 120.07㎡ [36.27坪](1階 73.70㎡、2階 46.37㎡)
構造・工法 外断熱工法+ロケット工法
施工期間 5か月
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性能に強い住宅会社④「仲田工務店」
仲田工務店の住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 断熱
断熱等級6の性能を目で見て確認。地震やリフォームにも配慮して。
断熱材は地震の大きな揺れにも変形しにくい高性能グラスウールを使用。天井には壁の倍以上の断熱材を充填し、その下に配線用スペースを確保した2重構造にすることで、将来のリフォームにも対応しやすくしている。また、施工後にはサーモカメラで断熱性をチェック。目に見える形での確認を大切にしている。
Point2 気密
現場に浸透する高い意識と技術。標準の気密性能を上回るケースも。
気密性能の良し悪しは、材料と工法を吟味したうえで、最終的に職人の腕に委ねられる。『仲田工務店』では全棟で気密測定をし、結果を施主さんに報告するだけでなく、ブログでも公表。現場スタッフのモチベーションが高まり、最近では標準仕様の性能を大きく上回る0.2というC値を記録することも珍しくない。
Point3 耐震+制震
揺れに耐えながら、揺れを制御。繰り返される地震に強い。
『仲田工務店』の地震対策は耐震+制震。柱や梁を細かく構造計算して耐震の最高等級である3を取得し、さらに筋交い型ダンパーの制震装置を設置している。繰り返される大きな地震には、揺れに耐えるだけでなく、揺れを制御することも大切。家族を守りながら、家のダメージを最小限に抑えるための設計だ。
例えばこんな家
参考価格帯2,500万〜2,999万円
・断熱(UA値)0.40
・気密(C値)0.18
・耐震等級3
・長期優良住宅
・制震装置
・低炭素住宅
敷地面積 291.33㎡ [88.12坪]
延床面積 120.89㎡ [36.56坪](1階 63.76㎡、2階 57.13㎡)
構造・工法 木造軸組工法
施工期間 6か月
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性能に強い住宅会社⑤「アクトホーム」
アクトホームの住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 耐震性&耐風性
耐震性も耐風性も最高等級!全棟構造計算で数値を裏付け
実に20年前から耐震等級3を適用。骨太軸組+耐震パネルによる木造モノコック構造が、数百年に1度発生するとされる大地震の1.5倍の力に対して倒壊しない強度を発揮する。耐風性も最高等級。近年増加する台風や突風に対する強さも併せ持つ。構造計算(許容応力度計算)が全棟実施されるのも心強い。
Point2 長期保証システム
建物最長60年、地盤は35年。長期保証で“住み継ぐ”を可能に
建物の保証は業界最長の60年にも及び、地盤保証も35年。この数字を見比べてみれば、手がけた住まいに対する“自信”と建物の健康管理への強い“責任”が感じられるはずだ。「暮らしはじめてからのコスト」に対する配慮もうれしいポイント。極力メンテ費が抑えられるよう、素材や高耐久の施工方法が選ばれている。
Point3 パッシブデザイン
自然を活かすパッシブデザインで。エコで健やかな心地よさを提供。
UA値・C値を良くするために窓を減らしたり、コストバランスを崩してでも性能を高めるという考え方もあるが、パッシブデザインを基本とする同社は対照的。静岡県に適した性能を満たした上で、太陽や風といった自然の恵みを活かし、エコで健やかな環境を提供。無垢や珪藻土などの自然素材も心地よさに貢献する。
例えばこんな家
参考価格帯2,500万円
・断熱(UA値)0.56
・気密(C値)0.40
・耐震等級3
・パッシブデザイン
・長期優良住宅
敷地面積 374.65㎡ [113.33坪]
延床面積 105.99㎡ [32.06坪](1階 76.18㎡、2階 29.81㎡)
構造・工法 木造軸組工法(モノコック構造)
施工期間 5か月
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性能に強い住宅会社⑥「KUREKEN HAUS(榑林建設)」
KUREKEN HAUS(榑林建設)の住宅性能ポイントをご紹介します。
Point1 高気密
一棟一棟で気密測定を実施。直近10棟の平均C値は0.18
高い気密性は、より快適な住宅の必須条件。そのため、第三者機関による気密測定を全棟で実施。C値0.5以下を標準施工としている。測定は構造段階で行うことで、壁の内部での結露を軽減し、カビや建物の腐食を防ぎ、建物自体の健康を守る。さらに建物内の温度差も少なくなるため、省エネにもつながる。
Point2 高断熱
一年中快適を守る断熱性能はHEAT20 G2グレードが標準
断熱性能の値UA値は、標準施工で0.46以下。追加施工なしでHEAT20 G2グレードをクリアする。断熱材は、天井100mm、壁100mm、基礎の立ち上がりには100mmを使用し、土間断熱は外周部より1mで施工する。高い気密性との相乗効果で、夏涼しく冬暖かい室内に。直近10棟の平均UA値は0.36。
Point3 現場施工監査
計算通りの性能を担保するのは優れた施工力と厳しいチェック
構造はもちろん機能美を持ったデザイン性も熟知している大工が施工を担当。図面と現場を一致させ、設計通りの性能を発揮する家づくりを行っている。基礎部分から住宅完成まで、第三者機関による全10回420項目に及ぶ監査を実施。基準を満たしてから次の工程へと進め、安定した品質のために努めている。
例えばこんな家
参考価格帯2,680万
・断熱(UA値)0.36(HEAT20 G2)
・気密(C値) 0.20
・BEI 0.3
・長期優良住宅
・太陽光発電 8.1kW
敷地面積 243.04㎡ [73.52坪]
延床面積 111.37㎡ [33.68坪](1階 67.90㎡、2階 43.47㎡)
構造・工法 木造軸組工法+SW工法
施工期間 6か月
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