部屋に入った時の第一印象、「何かカッコイイ」「なんとなくステキ」は、実は灯りが関係していることが多いんです。灯りは部屋の居心地や気分まで変えてくれるインテリアの大切な要素。灯りをほんの少し工夫するだけで、理想のイメージの部屋にできるんですよ。
おしゃれに見えない理由は灯りだった?
賃貸住宅の灯りといえば、天井中央に直接取りつけた丸い「シーリングライト」が多いのではないでしょうか。シーリングライトはひとつの灯りで部屋全体をふんわり明るくしてくれる、とても使い勝手のいい照明。ですがよく見かけるタイプなので平凡な印象になってしまい、おしゃれな部屋にするにはどうしたらいいか分からない、という方もいるかもしれません。
そんなときは「小さな照明をひとつ、プラスしてみる」ことで、空間にメリハリと奥行きが生まれ、簡単に部屋の雰囲気を変えられます。とくに取り入れやすいのが小型の「スタンドライト(置き型照明)」。カジュアルに床置きしたり、シェルフの上に載せてみたり。視線の集まるテレビ周りやソファ横に小さなスツールを用意して、その上に置くのもいいですね。お気に入りのディスプレイスペースがあれば、飾られている雑貨に溶け込ませるようにレイアウトすれば難しくありません。アートやインドアプランツとコーディネートすれば上級者の印象です。
小さな灯りをいくつか足してみるだけで
プラスする灯りは複数を分散させても雰囲気が出ます。ソファ横に「フロアライト(足付き照明)」を置けば空間のアクセントになるうえ、読書の灯りにもぴったり。クリップタイプの「ブラケットライト(壁付け照明)」はちょっとした壁のでっぱりを利用して固定できるスグレモノ。光の角度を調整しつつ、手軽に移動できるのでお気に入りの雑貨を照らしてみたり、キッチンの手元灯にも使えます。
このように今ある天井照明を活かして明るさはそのままに、灯りを増やして点在させることで、リラックスしたくつろぎのある雰囲気が作れます。
好きなスタイルを灯りでも取り入れて
ではさっそく新しい照明を買ってみよう、となったとき、知っておきたいポイントが3つあります。
1つ目は、灯りを置く場所を想定しておくこと。どこに配置すればより理想のイメージに近づくのか、部屋の模様替えの要領で考えてみましょう。一般的に部屋のコーナー部分に置くと納まりがよく、反射した光が壁際に沿って広がり効果的です。どうもしっくりこないな、と思ったら灯りを真ん中から横に、少しズラしてみてください。たったそれだけでバランスがよくなることも多いんです。
2つ目のポイントは、色。背景になる壁は白っぽいのか、黒っぽいのか。灯りの存在を目立たせたいのか、なじませたいのか。全体のバランスを考えてから色やデザイン、サイズを選ぶといいですね。最近はコードの色や質感までデザインされた照明も多いので、そんなタイプならコードをラフにむき出しにしてもサマになりますし、あえてゆったり垂らしてみるのも面白いはず。そうやってあれこれコーディネートするのも楽しいですよ。
3つ目は、あまり難しく考えず好みのデザインを買ってみること。雑貨店やインテリアショップで見かけたコレいい! と直感で思ったモノで大丈夫。自分の好きなスタイルに自信をもって選んでください(笑)。シェード(カサ)があるタイプの照明なら、より明るく光が広がります。シェードのない裸電球タイプはシンプルながらアクセントになり、コーディネートしやすいはずです。
自分の世界観があれば、どんな照明もキマる
シーリングライトそのものを他の灯りに替えてみるのもいいでしょう。もしもペンダントライトに替えるなら、思い切ってコードをぐっと長めにするとカッコよく見えますよ。灯りに正解はありません。どんな照明でもその人の世界観が感じられれば、おしゃれにまとまります。ぜひ灯りを楽しむステキな暮らしをはじめてみてください。
●照明雑貨 RUNTAN
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