注文住宅にかかる費用の内訳は?
注文住宅を建てるのに必要なお金は、大きく3つに分けられます。
1.本体工事費
費用の70~80%を占めるのが「本体工事費」。建物そのものを作るための工事費のことで「本体価格」とも呼ばれます。住宅会社の建築費用を表す際に「坪単価」という言葉がよく出てきますが、坪単価はこの本体工事費を表したものです。
本体工事費の内容は大きく3つで、基礎工事や木工事などの「躯体工事」、屋根・外壁や内装工事などの「仕上げ工事」、キッチンや浴室工事などの「設備工事」が含まれます。
各住宅会社によってどこまでを本体工事費に含むのかが変わるため、よく確認することが必要です。
2.付帯工事費
「付帯工事費」とは、門や塀などの外構工事、屋外の上下水道工事やガス工事、電話工事などを指します。
地盤が軟弱だった場合の地盤工事や、敷地に古い家が建っていた場合取り壊すための解体工事なども含まれます。
その土地や建物の状況によって変わってきますが、全体の15〜20%程度を見込んでおきましょう。
3.諸費用
「諸費用」とは、建物工事以外にかかる家づくりの手続きに必要なお金のことです。
契約に関わる印紙代やローンを組む際の手数料、土地・建物の登記費用、火災保険料のほか、地鎮祭・上棟式の費用、引っ越し費用などさまざまなものがあります。
現金で支払うものもあるため、全体の5〜10%程度を目安に用意しておくと安心です。
土地の費用
土地がない人は、上記にプラスして土地の取得費用がかかります。家づくりにかけられる総予算の中で、土地代と建物を建てるための費用との予算配分を考えておく必要があります。
みんなはいくらで建てた?家を建てた先輩たちに聞いてみました!
家づくりの相談窓口「イエタテ相談カウンター」で実際に家を建てた方々に、住宅会社との契約時の価格や、家を建てたときの世帯年収などをアンケート調査しました。ぜひ参考にしてください。
Q.家づくり費用の相場はいくら?
アンケートでは、1500万〜1999万円と答えた人が33%、2000万〜2499万円と答えた人が全体の32%となりました。
1000万円台後半〜2000万円台前半の家を建てた人が全体の約65%を占めており、全体的には2000万円前後が相場と言えます。
ただし、ここでアンケート調査した金額「建築請負価格」とは、住宅会社と建築請負契約を結んだ時の金額のこと。
契約後に、地盤改良や外構、設備・プラン変更などの費用変動により、家づくりの実際の総費用は「建築請負価格+数百万円程度」となる場合が多いため、ご注意ください。
Q.家を建てたときの世帯年収はいくら?
家を建てたときの世帯年収の平均は、600〜800万円台が5割近くを占めています。次いで、400〜500万円台と、900〜1400万円台が約26%ずつ。
若い世代にとっては高額なイメージかもしれませんが、共働きなら十分に実現可能です。
Q.家を建てたときの年齢は?
家を建てた年齢は30代が5割以上。次いで、20代が約16%、40代が約15%と続きます。
なかでも子育て世代は3割以上を占め、子どもの誕生や成長、住宅ローンのタイミングを考えて決断する人が多いようです。
グラフ出典元すべて:イエタテ相談カウンター2020年5月〜2021年12月成約者アンケート調査
【気になるワード】よく聞く「坪単価」とは?
家づくりについて調べていると「坪単価」という言葉をよく目にします。
坪単価とは、「建物1坪あたりの本体工事費(本体価格)」のこと。1坪は、約2畳分=約3.31㎡を表します。
建物の本体工事費を、延床面積(坪数)で割って算出しますが、厳密なルールがなく、住宅会社によって計算方法が異なります。
本体工事費以外の諸経費は含まれないことも多いので、あくまでも目安の1つとして参考にしましょう。
【施工例】先輩たちはいくらぐらいでどんな家を建てた?
「イエタテ」が取材をした新築施工例から、建てた当時の「本体工事費(本体価格)」別に施工例をご紹介します。
本体工事費「1000万円台」の家
「1000万円台」で建てられるのは例えばこんな家
● 基本プランをアレンジしてつくる規格住宅やセミオーダー住宅
● 凹凸の少ない四角形や長方形のシンプルな家
● 少数精鋭の小規模工務店で建てる家
イエタテ施工例①最短動線で家事効率アップ!巣篭もりが楽しい家
家族構成:夫+妻+長男
建築費:1800万円
延床面積:33.68坪(1階 59.60㎡、2階 51.70㎡)
工法:木造軸組工法
設計・施工:irohaco(アヴァンス)
イエタテ施工例②奥さまの憧れを詰め込んだカフェスタイルの平屋
家族構成:夫+妻+子ども1人
建築費:1500万〜1999万
延床面積:35.05坪(1階 67.90㎡、2階 48.03㎡)
工法:木造軸組工法
設計・施工:子育て安心住宅&デザインラボ
本体工事費「2000万円台」の家
「2000万円台」で建てられるのは例えばこんな家
● こだわりを絞り込み、予算にメリハリをつけた家
● 木や自然素材、高気密・高断熱など、素材や性能・設備をグレードアップさせることも可能
イエタテ施工例③棟梁の匠の技が光る温もりに包まれた木の家
家族構成:夫+妻+長男+次男+三男
建築費:2000万〜2499万
延床面積:46.77坪(1階 95.85㎡、2階 58.79㎡)
工法:木造軸組工法
設計・施工:興友ハウス
イエタテ施工例④家族の健康と笑顔を育む木と自然素材の家
家族構成:夫+妻+子ども1人
建築費:2000万〜2499万
延床面積:33.00坪(1階 57.97㎡、2階 51.34㎡)
工法:木造軸組工法
設計・施工:タツミハウジング
本体工事費「3000万円台」の家
「3000万円台」で建てられるのは例えばこんな家
● 建築家と建てるデザイナーズ住宅
● 素材・性能・デザインなど、すべてがハイクオリティな家
● 重量鉄骨住宅
● 二世帯住宅
イエタテ施工例⑤お互いの生活ペースを守る快適な二世帯住宅
家族構成:夫+妻+両親
建築費:3000万〜
延床面積:53.49坪(1階 110.55㎡、2階 66.66㎡)
工法:2×4工法(枠組壁工法)
設計・施工:静鉄ホームズ
イエタテ施工例⑥デザインと実用性を両立した大空間の家
家族構成:夫+妻+長女+長男+愛犬
建築費:3000万〜
延床面積:28.05坪
工法:木造軸組工法
設計:design casa
施工:Art Wood Home(永建)
※各施工例の本体工事費は購入当時の金額です。ここ数年、原材料費などの高騰により建築費も上昇傾向にあるため、あくまで参考価格となります
まとめ
● 家づくり費用の相場は、建築請負価格2000万円前後+数百万円程度。(土地を除く)
● 「坪単価」とは、建物1坪あたりの本体工事費(本体価格)のことで、住宅会社によって含まれる内容が異なる。
● 注文住宅の建築は「1000万円台」からも可能。予算とこだわりや条件などを照らし合わせてベストな選択を。
価格別に探せる!エリア別の施工例をもっと見てみよう
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