メンテナンスやリフォームで1000-2000万!?
リフォームをこれからしようか、いっそ建て替えてしまおうか!?と考えている60歳前後の相談者の方に「これまでこの住宅のリフォームにいくらぐらいかけましたか?」という質問をすると1000万前後という答えが多いです。そこからさらに、40年生きられるとするとさらに1000万は必要ですよね。つまりこれから新築をする方も、住宅ローンの支払いの他にこれぐらいのリフォーム費用は予定しておかなくてはならないということです。
また、新築すると賃貸の時には支払いがなかったり少額であった固定資産税や火災地震保険の支払いも必要になります。これだけで年間20万ぐらいになるでしょうか。
さらに、大きな家になれば光熱費が上がる方も多く、町内会費なども必要になります。
賃貸の時と違って自分の持ち物となりますので、家賃を払ってればいい時とはずいぶん責任も変わってきますね。建てる前に、そのような予算もしっかりと考えておかないと、「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。そうならない様に、ちょっと耳の痛い話ですが今回はリフォームやメンテナンス費用についてお話したいと思います。
一体何にそんなに掛かるの!?
1000-2000万円というお金、一体何にそんなにかかるのでしょうか?以下のような工事が一般的には必要になってくるかと思います。もちろん、使う材料によっても大きく異なります。
10年おきに…白アリ処理、ベランダの防水工事
15年おきに…外壁メンテナンス、給湯設備の取替、食洗機やウォシュレットの交換
20年おきに…ビニールクロスの張替え
35歳で住宅を建てたとして65歳までに上記の事をすべて行うと500万ほど。また、それ以外に子ども部屋を仕切る工事をしたり、部屋を暖かくするために断熱サッシの工事をしたり、トイレをウォシュレットのみでなく便器ごと変えたり、その延長で壁や床も変えたくなると…と、言った具合にどんどんと金額は増えていきます。
15年ぐらいするとキッチンやお風呂も古くなり、交換に本体だけでも100-300万ぐらいは必要ですので、それに付随してLDKをきれいにするともっともっとかかります。
と、そんな具合に足し上げていくと一生涯で新築の購入費用以外に1000万-2000万ぐらいは住宅費用として必要になってくるわけです。
また、新築時にどのような素材や設備をつけるかでメンテンスの金額や必要回数も異なってきます。買う時に安い!というのは、一生涯で見ると高い買い物になってしまうこともよくあります。しっかりと考えて決断してくださいね。
リフォーム・メンテナンス費用として年30万円程用意しておこう
じゅうmadoでは年間30万円ぐらい、住宅のメンテナンスリフォーム費用として確保しておきましょう。とお話しています。
これは、毎年30万づつ必要というよりも、15年で450万ぐらい用意しておけば、外壁や設備など大きなメンテナンスやリフォームが必要になっても安心できるという意味です。
特に、はじめの10-20年は大きなお金はかかりませんが、老化してくる20年以降は徐々に大きな金額が必要になってきますので早めから備えておくのが安心です。
また、15-20年後というと、新築時に小さかったお子さんの進学が重なり教育費もピークになる頃。家にも子供にもお金がかかります。
受験時期とリフォーム工事が重ならないようにとか、支払いの工面などを早めから計画しておくと、いざという時に慌てずにすみますよね。
これから新築するみなさん、今買う家はこれからの人生ずっと暮らしていく家です。その家とこれからどのように付き合っていくのか、新築時にある程度のメンテナンスの計画や予算も考えておきましょう。