吹き抜けのあるリビングの圧倒的な開放感が、この家の最大の魅力。一辺が６メートルを超えるほぼ正方形のリビングは、高さ６メートル以上ある大空間。実現できたのは、重量鉄骨ラーメン構造での施工が可能な一級建築士事務所との家づくりを選んだからだ。F さんが希望したのは、白基調の南国風の家。リゾート感は、門扉から玄関へと続くアプローチから始まる。坪庭を配した玄関、白いタイルとヘリンボーンの床が、まるでアジアのリゾートホテルのような雰囲気。準防火地域での建築だが、リビングと玄関の窓ガラスには網なしの防火窓を選び、眺望性をアップ。クリアな視界だからこそ得られる開放感も、リゾート感を演出する。動線もよく練られていて使い勝手がいい分、生活感を感じさせないよう収納にひと工夫。その一例が、雑多になりがちな洗濯機置き場だ。本体も洗剤も隠しながら使いやすいように扉を取り付けてある。ゆとりある空間に細かな配慮が行き届いた家は、ゆったりとリラックスして暮らせる。