子どもや孫が集まったり、海外の友人を迎えたりする場所がほしい。趣味で集めた絵画を飾りたい。そして将来はここで豊かな時間を過ごしたい。現在はセカンドハウスとして利用されるI邸には、そんな要望とともに、ため息がこぼれるような上質感が満ちている。本誌で『富士ホームズデザイン』の家にひかれたIさんが依頼の決め手としたのは、設計担当の上総さんの家。「こんな家に仕上がるなら、“おまかせ”でお願いしたいと思いました」という言葉の通り、重厚な外観にはじまり、タイル仕立ての吹き抜けの玄関、ぬくもりとリゾート感が調和するLDK、さらに一つずつテイストを変えたトイレやハリウッドランプを備える洗面室まで、同社の魅力が存分に発揮されている。満足を大きくしたのは、上総さんによるコーディネートとインテリアをすべてそろえた直営ショップの存在。オリジナルの建具にはアンティーク加工を施したアイアンや一点もののステンドグラスが組み込まれた。家族や仲間が集い、笑い声が響くほど、この家は憧れた英国の邸宅のように味わいを深めていく。