それまで住んでいた家では、2階はほぼ使わずリビングで過ごすことが多く、「昔から、家を建てるなら平屋で、個室はいらないねと話していたんです」とTさん。みんな一緒に快適に過ごせるようにと、家の中心となるLDKには開放感を求めた。古材の風合いをまとった立派な梁のある勾配天井と、小屋裏の小窓は同社のモデルハウスを参考に。足触りのいい無垢の床材は完成見学会の家で気に入ったもの。この他、雑誌やインターネットで好みのデザインを見つけると写真をスクラップして、新居のイメージを固めていった。これらを基に、じっくりと時間をかけプランニング。女性設計士が生活目線とおしゃれなデザインを両立した間取りを作成し、大工の棟梁でもある社長自らが現場で陣頭指揮をとり、3世代の母娘が仲良く健やかに暮らせる温もりを感じる家が完成した。