前橋・高崎
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朝、目覚めると、顔を洗ってから家族で食卓につく。無垢材で造られたダイニングテーブルに朝食が並び、窓から注ぐ優しい光の中で「いただきます」をするのが日課。「朝陽を浴びて、過ごしやすい季節は窓を開けて風を通して。ここで暮らし始めてから、子どもの生活が規則正しくなりました」と夫妻。ご主人やお兄ちゃんを送り出すと、奥さまは赤ちゃんの世話をしながら家事をこなす。キッチン、洗面所、ファミリークローゼットが隣接し、「動線が便利で助かっています」そう話す表情から、満ち足りた日常が垣間見える。
「アパートは夏暑く、冬寒く、暗くて結露にも困っていました」とご主人。そこで思いつく限りのハウスメーカーや工務店をめぐり、家づくりを徹底的に勉強した。その結果、親身に話を聞き、10パターン以上の間取り案を提案し、時間をかけて相談に乗ってくれた『ほっと住まいる』に出会えた。ママと家族に便利な生活動線と、自然素材をベースにしたシンプルなデザインにも惹かれ、打ち合わせが毎回とても楽しみだったとか。
入居にあたり、新たに購入した家具はほとんどない。備え付けの収納やテレビボードにカウンターなどは、大工のお手製。家と一体化したインテリアが暮らしを支える。内装には自然素材100%のシラス壁、無垢の木がふんだんに使われ、目に入るもの、触れるものすべてが心と体にやさしい。特にダイニングテーブルは、『ほっと住まいる』が用意したタモの一枚板に、溶接を得意とするご主人がアイアンの脚を取り付けた自信作だ。ほかにも雑貨店で照明を探したり、洗面台の壁に貼るタイルを選んだり。夫妻が家づくりを楽しんだ軌跡が、家の一部となって生きている。
「こういうスペース、うちにも欲しい~」と、ママ友に羨ましがられることもしばしば♪
テーブルとベンチの脚はご主人が取り付けた。カウンターコーナーのサンドペーパーがけなど、積極的に作業に参加
玄関のニッチは、「やっぱりほしい!」と最後に要望
エジソンランプにアイアンのソケットを用いてインテリアのアクセントに
800ページものカタログをチェックして、洗面脱衣所のモザイクタイルを厳選
浴室、洗面から一続きになるクローゼット。家族全員の衣類がここに
「はい、あげる!」とお菓子をくれた長男くん。優しく成長するのが楽しみだ
お兄ちゃんの幼稚園グッズは玄関ホールにまとめて。作家さんにオーダーした小さなハンガーラックに収納
居心地のいい空間の秘訣は床暖房と、職人が手作業で仕上げる塗り壁。シラスと呼ばれる火砕流の堆積物が原料で、余分な湿気を吸い込む効果も
情報誌の編集者を経てフリーライターに。カフェや雑貨店巡りが好きで、お店さながらにテーマ性のある家づくり、建物に潜むご家族のストーリーを見つけるたびにワクワク。二児の母。