前橋・高崎
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自然とアートと暮らす「tayutau-HUT」
雄大な自然に育まれた贅沢なロケーション。住まい手の奥さまは吹きガラス作家で、160坪の広大な土地に工房とギャラリー併設の家を建てた。澄んだ水面に木の葉の舟がゆらゆらと漂うようにキラキラと輝き、「tayutau-hut」と呼ぶにふさわしい穏やかな時間が流れている。
のどかな田園風景が広がる天竜区。その住宅地の一角でひときわ目を惹く平屋が、吹きガラス作家として活躍するKさんの住まいだ。160坪の広大な敷地に佇むギャラリー併用住宅は、きれいな水面にキラキラと輝きながら浮かぶ木の葉の舟のようで、設計した西久保美和さんは「tayutu-hut(たゆたうはっと)」と名付けた。ギャラリースペースは、大きな窓ガラスを多用し、奥さまが四季をテーマに創った皿、グラス、一輪挿し、照明、オブジェなどの美しいガラス作品が並ぶ。「室内からこんなに空が広く見えるなんて気持ちいいですよね」と山登りが趣味のご主人がほほ笑む。ギャラリーと間続きのダイニングキッチンは、コンクリートの床を採用し、勾配天井の開放感あふれる空間に仕上がった。大きな格子戸を開けると中庭、工房へとつながり、長男が芝生の上を走り回る。建材の大半は天竜杉のFSC認証材で、地産地消にも貢献。効率ばかりを求められる現代社会で、Kさん家族は周りに流されず、自然を身近に感じる木の家でスロウな時間を楽しんでいる。アートとともに生きる豊かな暮らしがここにある。
ガラスを通した光がゆらゆらと揺れ動く様をイメージして「tayutau-hut(たゆたうはっと)」と命名しました。hutは小屋という意味です。少し離れて建物を臨むと、草原にたゆたう小舟のような愛らしい家です。天竜材の地産地消も実現できて、「ふじのくに木使い建築表彰最優秀賞」までいただき、スタッフ一同大変嬉しく思います。
設計者名 | しましま設計室 |
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施工社名 | 石牧建築 |
敷地面積 | 538.00㎡ [162.74坪] |
延床面積 | 119.25㎡ [36.07坪] |
構造・工法 | 木造軸組工法 |
竣工 | 2020年5月 |
施工期間 | 6か月 |
外部仕上げ(屋根) | ガルバリウム鋼板 |
外部仕上げ(外壁) | 焼杉板 |
内部仕上げ(床) | 天竜杉、コンクリート |
内部仕上げ(内壁) | 漆喰 |
内部仕上げ(天井) | Jパネル・構造用合板現し |
内部仕上げ(断熱材) | 高性能グラスウール |
内部仕上げ(柱) | 天竜杉 |
使用メーカー(キッチン) | オリジナル造作 |
使用メーカー(照明) | ガラス工房 瑠璃 |
設備・施設・その他 | 薪ストーブ、長期優良住宅認定、耐震等級3取得 |
2年前のボジョレー・ヌーヴォー解禁日の終電で、ワイン教室仲間の石牧社長と偶然会い、その場で新築をお願いしました(笑)。地元の木を守りたいという情熱、高い設計力と技術力、何でも相談しやすい人柄を知っていたので、新築するなら石牧さんと決めていたんです。土間の床のある平屋で、リビング全体をギャラリースペースとしても使えるようにしてもらい、キッチン、寝室、子ども部屋は必要最小限でいいと希望しました。今まで遠くまで通っていた工房も敷地内に移し、家事・子育てしながら創作活動もしやすくなり、気持ちにゆとりが生まれました。自然に恵まれたロケーションにお気に入りの住まいができて、新しいインスピレーションが次々と湧いてきそうです。
築50年の古い家に住んでいたのですが、離れた工房に通いながら家事、子育てを両立するのが大変になってきました。主人の家族が所有する広い土地が天竜区にあったので、それなら工房とギャラリーを併設した住まいを建てようということになりました。
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