「全館空調にしたい」との要望から家づくりがスタート。ランニングコストも考え塩川さんが提案したのは、全熱交換システムと各階１台ずつのエアコン設置。外張り断熱材のネオマフォームにトリプルガラス樹脂サッシで高性能空間が実現した。外に出ると驚くほど、部屋の中は雨や暑さ寒さを感じにくい快適環境。自然素材たっぷりの室内はクロスがなく、壁はすべて珪藻土。全天井には無塗装の杉板「やみぞ美人」を張り、湿気が気になる箇所にはエコカラットを採用。体にやさしい自慢の住まいが完成した。奥さまは建設中の現場にほぼ毎日足を運び、ご主人に写真を送るのが日課になっていたという。わがままを言って急きょの変更もお願いしたが、柔軟に対応してくれて、“素敵すぎる家”になったと、夫婦そろって笑顔で語ってくれた。