前橋・高崎
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週末の朝。ごはんを食べて宿題が終わったら、ソファを部屋の端に寄せて、いざ試合開始! 階段下収納の扉前と、反対側の玄関ホールにつながるドアを半分閉めてゴールに見立てて、長男vs長女のミニサッカーゲームが始まる。プロチームのサッカースクールに入って1年という長男は、近頃ぐんと上手くなってきたが、活発な長女も負けてはいない。接戦でボールの取り合いが続くうち、30分でタイマーが鳴って前半終了。「お母さん、お茶ちょうだい!」「私も!」とキッチンへ駆け込む兄妹。2人のそばでサポートに徹しているご主人も、かなり汗だく。「今までは賃貸だったからドタバタできなかったけど、一軒家になって多少騒いでも気にしなくていいのが助かります」と奥さま。ある程度予想はしていたと言うが、プランニングの際に希望した“広いリビング”がこうした形でも役立っているようだ。
ご主人の仕事の関係で転勤が多く、静岡、佐賀、愛知と住まいを転々としてきたNさん家族。「子どもが転校で大変な思いをしないように」と地元・静岡に家を建てて定住しようと決意。それまで暮らしてきた5軒を振り返り、良かったところをノートに書き出して、新居に取り入れたという。「前はダークブラウン系のインテリアがいいかなと思っていましたが、佐賀で住んでいたのが床や建具をライトブラウン系でまとめた家で、生活してみたら明るくていいなぁと。カウンター付きキッチンは2軒めと4軒めにあって、カウンターにあった収納も参考にしました」。生活した実感を基にしているだけに、後から「こうすればよかった」と思うことは全然ないと言う。
大きなL字カウンターを備えたリビングは、子どもたちの学習の場でもある。平日、学校から帰ってきた長男は、ランドセルを2階に置き、宿題を持ってリビングへ。わからないところがあると、キッチンで夕飯を作る奥さまを呼ぶ。その近くで長女はぬりえやお絵かき。家にいる時はみんなでリビングにいることが多いとか。「早く帰ってきたくなりますね」とご主人。休日はたこ焼きパーティをしたり、いちごパフェを作ったことも。家で過ごす時間が楽しくて仕方ないNさん一家だ。
対面キッチンだから料理や片付けをしている時も、家族がサッカーに興じている様子を見ていられて会話もできる
子どもが2人並んで宿題でき、大人もパソコンなどで使えるようにと『西川建設』が提案したL字カウンター。本棚の上に扉付きのリビング収納も造作した
マグネットで学校や幼稚園からのお便りを掲示でき、ホワイトボードとしても使える壁。長女がよくお絵かきを楽しんでいるとか
リビングの中央は床暖房入り。子どもたちはミニ四駆を走らせ、ご主人は新聞を読んだり寝転んだり、ソファより床に座っていることが多いそう
キッチンカウンター上は佐賀県で親しんだ有田焼の柄タイルをチョイス
外壁の色は地元サッカーチームのカラーから発想。落ち着いたトーンで周囲の景観に馴染む
キーパーグローブやキャプテンマーク、レッド&イエローカードなど、遊びでもグッズは本格的
ご主人はバスケ、フットサル、マラソン、奥さまはバスケ、ハンドボールとスポーツを楽しんできた両親に似て、兄妹も体を動かすのが大好き。長男は最近ドッジボールで投げる楽しさにも目覚めたようだ。
(株)アルバイトタイムス、(有)ディー・クラフトを経て2003年独立。住宅、グルメ、シニア向け記事を中心に取材・執筆。「イエタテ」では、素敵なおうちとハッピーな家族との出会いが何より楽しみです!