ご主人の実家での同居を機に、古い実家を建て替えることにしたAさん。ご両親からの「完全分離型の二世帯に」という提案を受け、家族が共に暮らしながら、それぞれの生活を尊重できる、そんな家を実現した。Aさんご夫婦の世帯は、玄関を入り階段を上がると、吹き抜けのある大きな土間が広がる。キッチンから見渡せるダイニングと畳敷きのリビング。広いフリースペースを持つ階のプライベート空間。これらは、北欧と自然素材のテイストが融合したインテリアにしたいという奥さまが描いた間取りを、建築のプロが構造等を考慮して修正したもの。安心、安全はもちろん、採光や通風も最大限配慮し、さらに優れた断熱効果により、開放感溢れる空間が完成した。その省エネ効果は、オール電化にもかかわらず、アパート時代と変わらない光熱費だというから驚きだ。家全体が優しい雰囲気に包まれているのは、収納家具やカウンター、建具もすべて天然木を使った造作でできているから。自然素材に囲まれて心地よさも格別のようだ。