前橋・高崎
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穏やかな朝はゆったりとしたジャズを。雨の日は気分が上がるヒップホップを。「音楽がかかっていないのは、寝ている間くらい」というご主人の1日は、最初の1曲を決めることからはじまる。高校時代の機材も並ぶDJルームの名は、「Studio-7306」。音源だけでなく、Tシャツやパーカーをオリジナルで制作するなど、暮らしと音楽が溶け合う日常が実現している。自転車や釣りも楽しむご主人は、空間ごとにこだわりをプラス。オークと漆喰の空間にマッチするキッチンは、カップやスパイスまで絵になる。
自分たちの趣味が存分に反映されたM邸は二世帯住宅。1階には体を鍛えるための懸垂コーナーを備えたLDKやログハウス風の寝室など、山登りを趣味にもつ親世帯の空間が広がる。建物の中央には天窓から1階へと光を降ろす吹抜け。2階部分にはFIX窓が採用され、トラブルになりがちな音とにおいを遮断しながら、互いの気配をさりげなく伝えている。
実はご主人は『納得住宅工房』のリフォーム部門のコンシェルジュ。これまで業務の中で数多くの住宅を見てきたが、同社で新築して10年以上経ったお宅の床下に入ったとき、空気のキレイさに驚いたという。“見えない部分”にまで手を抜かない丁寧な家づくりを実際に体感し、自分の家族もこんな家で暮らしたいと心に決めた。社員が自ら、自社でとことんこだわった家を建て、大満足な暮らしを送っている。『納得』の注文住宅を語る上で、これに勝る説得力は他にはないだろう。
LDKはショップやカフェのような洗練された空間。しかし床のオークの上品な風合いと漆喰の壁に跳ね返るやわらかな光がナチュラルなぬくもりとなって溶け込み、リラックスして過ごせる。右の窓は吹き抜けに面し、光と親世帯の気配を運ぶ
あえて割ったレンガを貼って遊び心を添えた
フレームタイプの既製キッチンをアレンジ。そろえたトーンが心地いい
「なかなか手放せなくて」という機材が並ぶ。壁は黒漆喰
子世帯の洗面脱衣室。水回りは傷みにくい素材を選択
建物の中央の吹き抜けは多彩な役割。空間を閉じることで省エネにも貢献
親世帯のLDK。無線や読書を楽しめるよう長いカウンターを造作
住まい手のセンスを伝える外観。外部からの視線にも配慮
子世帯の趣味は音楽、料理、釣り。親世帯は山登り、スキー、無線。だから玄関収納は2つ。キャンプから戻ると2階の小屋裏収納の荷物が増えていることも。
吉田町出身。静岡大学工学部卒業後、医療用具メーカーにて製造マシンの設計・製作に従事。ある事故をきっかけに、“うれしさの近くにある仕事”をと考え、2002年にデイクリップをスタート。