前橋・高崎
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まぶしい太陽と、ふわふわの柔らかい空気。天気のいい午前中は窓をいっぱいに開け放って、大ぶりなシーツをざぶざぶと洗う。青空にはためく一点の曇りもない白。陽に透けてそのまま溶けてしまいそうなはかなさが、少しずつ乾いていくに連れて、風合いのあるしなやかさへと変わる。そんな様子をただのんびりと眺めている時間が奥さまは好きだという。
奥さまは「coco Cherie(ココシェリー)」というやさしくて繊細なベビー服・子ども服ブランドを立ち上げ、多くのファンを獲得している。「愛しい我が子につけてあげたくなるようなグッズを届けられるように。身につけてくれたベビーとママの笑顔が少しでも増えますように…。そんな気持ちで一針一針縫っています」。
実はほんの少し前まで、奥さまは普通の主婦だった。手づくりが大好きで、2人の子どもの洋服を作ったり、毎日使う自分のバッグやハンカチを縫ったり。「それ、素敵ね」。そんなママ友たちの声に後押しされて、少しずつ作品をインターネットで販売するようになったそう。「だから、専用の作業部屋なんてありません。2階の片隅に机を並べて、そこにミシンを置いたら小さなアトリエになりました」と微笑む。
自然素材にこだわる夫婦の想いがぎゅっと凝縮されたリビングは、甘すぎない大人かわいいテイストにコーディネート。壁やニッチを彩るのは、眺めているだけで満ち足りた気持ちになれて、手に触れるたびに愛しくなるような雑貨やグリーンたち。暮らしを支える小さな道具も、長く付き合いたいものばかりを揃えた。そんな心地いい空間に、上質な時間がゆるやかに流れていく。
ダイニングキッチンは造作のカウンターとシンプルな照明を組み合わせ、おだやかな空間を演出。また、器選びにも奥さまならではのこだわりが。「キッチンの食器は“使わないとき”のことを考えて選びます。しまう場所にどんな風に置いてあったらかわいいかなぁ?って想像して」。料理したり食卓を囲むときなど、毎日の中にある「あたりまえの時間」をもっと豊かに過ごすために。そんなていねいな暮らしを、飾る楽しみが支えているようだ。
無垢の木や漆喰の塗り壁など、素材感を大切にする暮らしに憧れていたUさん夫妻。奥さまがハンドメイドでつくるリネンやコットンの子ども服も、『アイジースタイルハウス』で建てた自然素材の家も、使い込むほどに馴染み、風合いを増していく。太陽の光が燦々と降り注ぐ、空気のきれいな空間に包まれて、子どもたちは健やかにすくすくと育っていく
木のカウンターキッチンも夫婦のお気に入り。休日の朝はご主人が得意のフレンチトーストを作ってくれる
無垢の床に少々のキズがついても気にしない。それも子どもたちの成長した証、家族の思い出となっていくのだから
家具や照明器具は、色、形、素材まで『アイジー』のコーディネーターからの提案
リネンの手ざわりには素朴な真面目さがあり、手をすべらせると、しみじみとした幸福を感じる
やさしい笑顔が素敵なご主人とハンドメイド好きな奥さま。結露がひどかった鉄骨造のアパートから脱出したくて、自然素材の家を得意とする工務店をネットで探し、『アイジースタイルハウス』にたどり着いた。
(株)好文堂代表取締役。早大卒業後、リクルート、浜松百撰を経て2007年独立。住宅、スポーツ、企業紹介、学校案内、人物インタビューを得意とする。著書「失敗しない家づくりの法則」。静岡コピーライターズクラブ(SCC)会員。