大人で、おしゃれ。この洋館風の家には、そんな表現が本当によく似合う。LDKには漆喰の白が映える。見せ梁、床面、扉、調度品はダークブラウンで統一され、落ち着いた雰囲気が漂う。キッチンカウンターも、ペンダントライトで照らされて、まるで本物のバーのような空気を醸す。ブルーを基調としたタイルがハイセンスなアクセントになって、ムードをいっそう盛り上げる。機能性や快適性の高さもポイント。キッチンは、水ハネやキズが気になりにくいよう、床をタイル張りに。吹き抜けの開放感があふれるリビングは、エアコンの効きも良く、一年を通じて心地良さが保たれる。「目覚めがよくなりました。花粉症シーズンも症状がなかったですね」と、自然素材に包まれたおかげか、からだの健やかさまで感じていると話す。ワインボトルは見せる収納にするなど、収納にも工夫がのぞく。一方、生活感のあるものは見せない配慮も。「掃除機は階段下に収納すると決めていたのでピッタリ。これから建てる方も、家づくりの前に『こうしたい』と具体的に決めるといいですよ」と奥さまもほほ笑む。本物の大人住宅は、表面だけでなく、心の余裕からうまれるものだと感じさせてくれる一棟だ。