前橋・高崎
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断熱材にはいろいろな種類があり、どれが最適なのか分かりません。
種類・長所・短所・コスト・工法など、加味した上でお勧めのものがあれば教えて下さい。
結露なども心配なので、結露しにくいものも教えて頂きたいです。
断熱材の選定はプロの私たちでも難しい課題です。
今までにも多くの種類の断熱材とその工法(充填断熱、外断熱、とその併用)を試してきましたが、どれも長所と短所があり、絶対にこれと言ったものがありません。ですから、工務店やハウスメーカーによってまちまちです。
私の書いたブログ記事に断熱材をテーマに書いたものがありますのでご覧ください。
● 断熱材がたりない (http://sanki.eshizuoka.jp/e690217.html)
● 断熱材がたりない2(http://sanki.eshizuoka.jp/e704627.html)
ご心配の結露についてお答えします。結露は自然現象です。ですから、そのメカニズムを知れば防ぐことができます。
水蒸気を含んだ空気が露点に達すると結露が生じます。露点は水蒸気量と温度によって変化します。ゆえに結露を防ぐには水蒸気量と温度をコントロールすれば良い訳です。
主に結露が発生するのは冬場と思われますので、冬の家での生活で水蒸気を多く発生させていませんか。たとえば解放型のストーブ(石油やガス)。お風呂のド アを開けっ放しにしていませんか。洗濯物を部屋干ししていませんか。煮炊きの際、換気扇を回さずにお料理していませんか。これらは全て室内の水蒸気量を大 幅に増やしてしまいます。
次に温度です。水蒸気を含んだ空気が冷たい物質に触れると結露が起こります。真夏の冷えたビール瓶に水滴が付くのと同じ現象です。例えば冬の室内ですと窓が特に顕著だと思います。
弊社が標準仕様としている北海道生まれの樹脂製ペアサッシは結露を起こしません。なぜならサッシの枠そのものの断熱性能が高いからです。この様に結露を起こさせないためには冷たい外気温を部屋の中へ伝えないように断熱性能を上げることが必要です。
もうお分かりですね。断熱材の種類が結露を防ぐのではなく、水蒸気の発生を抑えて断熱性能を上げたお家にすれば良い訳です。
結局、どんなに高価な断熱材を使っても、その量や施工精度が悪ければ結露を起こしてしまいます。
比較的安価なグラスウール断熱材でも適量をきっちり隙間なく施工し、室内で発生した水蒸気を壁の中に入れない防湿シート(http://sanki.eshizuoka.jp/e583803.html)をキチンと施工すれば壁内結露は起こりません。
断熱材は大きく分けるとプラスチック系の断熱材と繊維系の断熱材に分けられ、コスト重視であれば繊維系の断熱材(グラスウール等)を利用した充填断熱工法になるかと思います。
グラスウールの短所としてよく内部結露や結露水による垂れ下がりを指摘されますが、それは施工者が防湿の仕組みを理解されずにただ壁の中にグラスウールを 詰め込み、結果内部結露を引き起こすという施工方法の問題であり、正しく施工することが出来ればそのようなことは起こりにくいと思われます。
(弊社では撥水処理をしたグラスウールを採用しています。)
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