前橋・高崎
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断熱を検討していますが、結露が心配です。結局、長く住むには床下断熱、基礎断熱どちらがいいですか?また、床下断熱の場合、基礎にファンは必要ですか?
こんにちは。セルコホーム浜松です。
壁内の断熱材と同じく、正しい施工を行えば結露の心配はないと思います。ただし、基礎断熱の場合は竣工後、コンクリートから放出される水分対策をしないと結露の原因になります。コスト面や気密、シロアリ問題など、それぞれメリット・デメリットはありますが、個人的には静岡は温暖な地域ということもあり、基礎断熱で大丈夫だと思っています。
また換気扇の件ですが、床下断熱の場合、床下は基礎パッキン等で換気が行われるようにする施工が一般的となっていますので、換気扇は必要ありません。
サンキハウスで基礎断熱を推奨するようになって10年が過ぎようとしています。 当初は「基礎断熱ってなに?」 と言った反応でしたが、イエタテさんの質問コーナーで基礎断熱について尋ねる方がいらっしゃるくらい一般的になってきたんですね。
さて、セメントと水などを混ぜて作るコンクリートは水分が完全に抜けるまで2~3年かかると言われています。 したがって、床下に外気を導入しない基礎断熱では、そのコンクリートから発生する水蒸気が床下の結露の原因になることがあります。 特に春頃完成した住宅の場合、住み始めてすぐに梅雨時期を迎えるため、その傾向が顕著に現れます。 ただ、床下断熱の場合も結露が起きているかもしれませんが、基本的に床下は外部であり、室内との空気の循環もないため気がつかないだけかもしれません。 どちらにしても、建築後3年ぐらい経てば基礎のコンクリートも完全に乾き、水蒸気を発生することもなくなるので、床下の湿度は安定します。 そのため、建築後の数年が結露の危険性が最も高い時期になります。
ご質問の「長く住むには床下断熱、基礎断熱どちらがいいですか?」との問いについて回答させていただきます。
今までの日本の住宅は、床下断熱が標準です。かつ、その住宅は平均30年程で建て替えられてきた事実があります。よって、床下断熱は長持ちしない工法と考えます。
一方、多くの欧米の住宅には地下室があります。 基礎断熱は、地下室のある欧米住宅の基礎を断熱する施工方法とほぼ同じ仕組みです。欧米の木造住宅は60年以上の耐久性があるという事実から、基礎断熱の方が建物が長持ちする工法だと言えるのではないでしょうか。
床下の密閉された空気と上階(1階)の室内空気とを循環させる仕組みなどの検討が必要ですが、地下室での湿度対策などの知識があれば床下の結露をそれほど心配することもありません。
工法そのものよりも施工技術とその知識が必要となることは事実ですが、永くお住まいいただける工法は基礎断熱の方だと思います。
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