前橋・高崎
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最近新築を建てた友人の家を見に行き、開放的な吹き抜けのリビングに感動しました。
リビングに吹き抜けを作るのも良いなと思ったのですが、友人曰く、冬は足元が寒く、
暖まるまで時間がかかると愚痴をこぼしていました。
そこで、吹き抜けを作る以外の開放的な空間の作り方、または吹き抜けを作っても
暖房効率をよくする方法などがありましたら教えて下さい。
当社は14年前から高気密・高断熱の住宅を手がけています。
高気密・高断熱の家は快適な空間を実現できるので、仕切って温めるのではなく、
むしろ仕切らない開放された空間に適しています。
リビングの暖房効率を良くするには、気密・断熱・換気がセットで必要になってきます。
断熱材だけを良くしても気密が良くても、換気がうまく行えていないと家の中で発生した水分が
うまく排気できず、断熱の弱い部分に結露が発生してしまいます。
我が家は12年前にリビングに8畳の吹き抜けがある家を建てましたが、1階と2階の温度差は
2℃くらいです。(当然暖房も必要ですが、真冬でもリビングの床でうすい掛布団だけでも熟睡です。
我が家はこちらでご覧いただけます↓
http://web.thn.jp/ishigamikensetu/gallery/06_shosai.html
断熱・気密は施工の精度がとても大切になります。
これから建築をお考えでしたら、出来るだけ施工途中の現場を目で見て感じて頂くことをお勧めします。
吹抜けを作ったご友人には申し訳ないのですが、隙間風を防ぐ対策を怠った為に
起きてしまった可能性もあります。吹き抜けを作ると足元に冷たい空気が漂って来る様ならば、
北海道のような寒冷地では決して吹き抜けは作れない事になりますが、
北海道でも吹き抜けのある住宅は沢山建っています。
足元に冷たい空気が漂う理由は、そこに隙間風による外気の進入があるからです。
要するに気密性能が足りないことが原因です。
C値と言う気密性能を数値で表す基準がありますが、その数値は専用の機械で測ることができます。
単位は㎠/㎡で、床面積1平方メートルあたりの隙間面積(平方センチメートル)です。
例えばC値2.0の場合、
延床面積120㎡の建物のすきま相当面積は、建物全体で240㎠存在すると言うことなります。
このC値が0,9以下になるように建物を作れば、吹抜けを作っても足元に冷たい
気流を感じることも無くなるでしょう。
ただし、同時に断熱性能もある程度上げ(Q値=1.9W/㎡2・Kくらい)ないと、吹き抜けのある分、
部屋の体積が大きいので暖房コストが掛かってしまいます。
吹き抜けの上部に天井扇などがあると空気が拡散されてより快適に過ごすことができます。
冬場は上向きに回転させることをお忘れなく。
吹抜けを作る以外の開放的な空間の作り方としては、リビングの天井を折り上げ天井にして、
DKよりリビングの天井を高くする方法などがあります。
また、足元が寒いとのことでしたら、床暖房を入れるというのもいいのではないでしょうか。
次に、暖房効率を良くする方法ですが、シーリングファンを付けると空気が循環し、
冷暖房の効きが早くなります。
さらに、弊社が得意としている2×4住宅は「冬あったかい」のに「夏涼しい」魔法瓶のような家です。
2×4住宅は気密性が高いため、内部の温度を逃がさず外部の温度をシャットアウトします。
こうした断熱性能を高めることで、一年中快適な室内環境を作り出すことができます。
吹き抜けを使わずに開放的なリビングを作るための手法として、勾配天井を採用してみては
いかがでしょうか?断熱施工の方法によりできる工務店さんが多少限られるかもしれませんが、
リビング部分の天井が高くなるため、吹き抜けと同じような作りが出来ます。
弊社の見学可能な住宅でも採用しておりますので、ご希望でしたら、見学してみて下さい。
吹抜け空間のある住宅計画に際して、幾つかの注意点があります。
ご指摘の底冷えのする暖房効率問題。この点に関しては、ご提案があります。
床暖房という手もありますが、ランニングコスト面から考えるとメリットが少ないように思われます。
お勧めしたいのは、床暖房よりコストが安く抜群の効果を発揮する手段として、床板に桐材をお勧め
します。弊社においては、冷蔵庫内に、一般フローリングと桐材を冷蔵保存しています。
長時間冷蔵した両者の床材を比較すると、桐材は、まったく冷たくありません。
この現象は、多くの住宅設計に携わる設計士が注目していることです。
もう一つ。暖かさは蓄熱が出来ることをご理解いただけると方向性が見えてきます。
熱源があり蓄熱するもの、すなわち柱・梁・床材に木質系を使用して仕上げること。
蓄熱効果を体感できるはずです。
ログハウス建物に、薪ストーブ・ペレットストーブを使用するケースが多いですが、相性がいいという点と、蓄熱出来ることが理由になっているのです。
体感できるモデル住宅は、幾つかありますので、ご見学されるとよいと思います。
弊社においては、体感ツアーの計画もございますので、ご興味あればお問い合わせください。
お問い合わせは⇒ 瀧口建設株式会社 053-438-5388 担当/瀧口 繁
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