前橋・高崎
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ロフトの喫茶スペースで、コーヒーの香りに包まれて、本のページをめくるとき。照明を落としたリビングで、グラスを傾けながら、月見窓に映る月を眺めるとき。あるいは土間スペースで、次の旅の計画を練りつつ、ロードバイクのメンテをするとき。Sさん夫妻の心は、この家を建てた喜びで満たされる。
家づくりにおける最大のテーマは「何気ない暮らしにもたらされるくつろぎ」。そのために大切にした「2つの調和」が、『サイエンスホーム』によって実現された。1つ目は日本と北欧のテイストが溶合した、“ジャパンディ”と呼ばれるスタイル。無垢のあたたかみに大人の洗練が混ざり合った空間は、季節や気分によって、和風にも洋風にもコーディネートできることが魅力だ。2つ目は、プライベートとパブリックのバランスだ。利便性に配慮したうえで、それぞれの空間の役割をはっきりと分離。これにより、心地いい状態がストレスなく維持され、友人をいつでも気分よく迎えることができる。
暮らしはじめてから、おふたりは肩の力が抜けていることを実感しているという。キッチンから望むのは庭の緑。リビングとDKは勾配天井の大らかさがうれしい。庭につながるウッドデッキから届くのは、さらなる広がりと季節ごとの風。真壁づくりの空間は実家のような安心感に包まれ、慣れ親しんだこたつのある暮らしもフィットする。年月を重ね、好みやライフスタイルが変わったとしても、この家はいつもくつろぎをたたえ、ずっとSさん夫妻に似合っていくことになるのだろう。
室内に満たされるのは圧倒的な開放感、無垢のぬくもり、そして構造材が現しとなった真壁づくりならではの落ち着き。希望した“ジャパンディ”スタイルが叶えられ、ソファもこたつも違和感なくなじむ空間に仕上がった
ロフトの喫茶コーナー。家にいながら、隠れ家的なカフェで過ごすようなひとときを味わえ
大きな片流れの屋根とほどよいモダンさが、周囲に個性となって放たれる。南側にはリビングとDKに接するよう、3面に渡りウッドデッキを設置した
DKはロフトやデッキとつながり、実際の面積以上の広さ、楽しさが生まれている。敷き詰められたヒノキや板を横に張ったアクセントの壁など、たっぷりの無垢に包まれているが、憧れだったステンレス製のキッチンをはじめ、モダンな照明やナチュラル感を演出するグリーンもマッチする。雰囲気だけでなく、家全体をすっぽりと包み込む外断熱工法による優れた気密・断熱性も魅力。結露を防ぎ、人はもちろん住まいの健康にも一役買っている
玄関はオープンなつくりとし、ロードバイクを保管しつつ、整備するのに十分な広さを確保。工具がすっきり収まる作業スペースも用意された。バイクの取り回しがしやすく、印象もやわらかくなるよう、框はRに。右手と正面には収納が備えられ、玄関回りのスッキリに貢献する
サイドボードやパントリーの建具まで同じテイストでまとめられ、一体感あるキッチンが完成。周遊性をもたせ、ゴミ箱の置き場を用意するなど、利便性への要望も形になった
ロフトに配された書斎スペース。リラックスしたいときも集中したいときも、山小屋風の雰囲気が心地いい
小屋裏収納は20畳ほどの広さ。造作のカウンターや棚も備えられ、収納プラスαの役割
大きなポイントになったのは、無垢と真壁づくりの展示場を見学したこと。それまでの家にはなかった安心感や落ち着きに触れ、“本当に必要なもの”に気づいた。
吉田町出身。静岡大学工学部卒業後、医療用具メーカーにて製造マシンの設計・製作に従事。ある事故をきっかけに、“うれしさの近くにある仕事”をと考え、2002年にデイクリップをスタート。