「人生を豊かにする家が欲しかったんです」と話すSさん。以前から気になっていた『サイエンスホーム』の展示場を訪れ、柱や梁がむき出しになった真壁づくりの雰囲気に魅せられ、自分たちの未来の暮らしがイメージできたそう。じっくりと対話を重ねて完成した住まいは、青空に三角屋根がくっきりと映える和モダンの外観。玄関を入ると、老舗旅館のような和のしつらえに心が癒される。室内に案内されて驚いたのは、ガラスのブロックでゾーニングされた朱色の壁のダイニング。明治時代に建てられた迎賓館や高級旅館のような和洋折衷がコンセプトで、真壁の表情とインテリアをより引き立たせている。「最初は私たちもびっくりしましたが、今はとても気に入っています。お友達からも大好評なんですよ」と奥さまが微笑む。ファーストプランでほぼ決まった間取りは、日々の生活動線はもちろん、住み始めてからの家具の配置まで考えられていた。昔ながらの真壁づくりと先進の外張り断熱工法という優れた住宅性能が、ご夫妻の大好きなアンティークな空間を快適に支えている。「子育て中の今だけでなく、5年後、10年後、30年後の暮らしまで見据えて設計されているので、住み心地がいいですね」とご主人。これまで休日のたびに出かけていたけれど、今は家で過ごす時間がいちばん好きだというのも納得できる。