打ちっぱなしのコンクリートに、無垢の木を組み合わせた外壁が存在感を放つU邸。LDKの大開口を壁で囲ってプライバシーを保ちつつ、上部は木の梁だけにすることで、外でも中でもない空間をつくり出している。タイルデッキからは、リビングダイニングのほか、脱衣室へも直行できる回遊型の間取りも魅力のひとつ。1階には廊下がなく、玄関ホールの引き戸を開けると、約22畳のLDKが広がる。キッチンの背面に洗面やトイレ、浴室がまとまっているため、家事動線も快適だ。階段の途中にある4.5畳のスキップフロアは、ご主人のための空間。カウンターの下に開口があり、常に家族の気配を感じながら過ごせる。「タイルデッキまでリビングみたいな感覚です」とUさん。家の中と外、上の階と下の階の区切りが曖昧で、空間がほど良くつながる新居で暮らし、家族の距離がさらに近くなったそうだ。