白い外壁と桧格子の外観がひときわ目を引くM邸は、中庭のある2階建ての家。毎朝の忙しい時間も１分たりとも無駄にしないで家事がこなせるように、間取りがプランニングされている。その一つが、中庭を中心にLDKと洗面コーナー、そして玄関がつながる位置関係。廊下をなくしたことで、洗濯物を干すときもすぐに中庭にアクセスできるから、家事時短につながっている。ハイサッシで仕切られた中庭とLDK空間は、リビングから外へと視界が広がり開放的。限られたリビング空間も、視線が広がるだけで面積以上の広さが感じられる。2階にはプライベートルームを配し、1階のリビング横には客間としても使える和室を作ることで、年齢を重ねても暮らしやすい普遍的なスタイルになっているのもMさん夫妻の堅実な姿勢から。忙しい毎日を送る夫妻にとって、日々の喧騒から離れてホッとできるこの家が心の栄養剤となっている。