土地の間口の広さを活かして、窓のない先鋭的な外観を採用しているSさん邸。シンプルなデザインをベースに、Sさん邸用に調合したというオリジナルカラーの吹付壁に、アクセント壁となるSOLIDOをあわせて、素材使いで建物の表情を造っている
室内の雰囲気は、草木染の無垢床を使うことから考えたというSさん。草木染により一枚一枚表情が違う無垢床の魅力を引き立てるために白壁を合わせており、壁と床とをつなぐ部分にアルミ巾木を用いるなど、品の良さを感じるシンプルモダンな空間に仕上げている
吹付壁にアクセント壁のSOLIDOをあわせ、軒天井に天然木をあしらうなど素材感豊かな外観が素敵。飽きのこない外観デザインの中に、表情の豊かさがあるのが気に入っているのだそう
ダイニングから見たリビングの面構えが気に入っているというSさん。テレビの背面壁は造作によるもので、AV機器の存在感をなくすために二ッチを設けたり、コード類を壁裏に収めるなどの工夫がされている
シンプルな空間を造るうえで、「綺麗な天井」にもこだわっているのがSさん邸の特徴。カーテンレールを隠すために天井を掘り上げたり、ハイサッシやハイドアを採用することで下がり壁をなくし、天井がのびやかに広がっていくようプランニングを進めたそうだ
キッチンの腰壁はモールテックスで仕上げられており、ホワイト&ウッドのシンプルな空間になじんでいる。キッチン背面は引き戸付きのパントリーになっており、その横には飾り棚が設けられている
高めに設定したキッチン腰壁を活かして、二ッチを設けられたのも良かったというSさん。実用性の良さはもちろん、雑貨などを飾ることで華やかな空間になるのがお気に入りなのだそう。キッチン背面に配置した大容量のパントリーは、動線のよさも◎
リビングの一角には床面を1段下げたピットリビングを配置。仕切りのない空間は、子どもの遊び場として活躍しているのだそう。「常に親の目の行き届く場所で子どもを遊ばせられるので安心できます。」とSさん
家づくりではまず、草木染の無垢床を使うことからプランニングを進めたというSさん。素材感が引き立つ床は素足で過ごす時が心地よく、子どもが元気に動き回る様子を眺めているのも楽しいのだそう
日常用として使う家族用の動線と、ゲスト用の動線とに分けた2WAY動線の土間玄関。玄関に入り、土間収納を抜けて室内に上がるのが家族用の動線になっている。生活動線上に土間収納があるから、靴や物で散乱しがちな玄関を清潔に保てるのが嬉しい
玄関ホールの壁面に二ッチを設け、間接照明をあしらった飾り棚にアレンジ。デッドスペースでもある壁を有効活用して、ホテルライクな玄関ホールの演出に一役買っているアイデアが素敵だ
玄関横に洗面台を配置。玄関を上がってすぐに手洗いできるのが便利。「帰宅したらまず手を洗う」が習慣になりつつあるライフスタイルにフィットしたプランニングといえるだろう
玄関からウォークインクローゼット、洗面室、浴室、LDKが回遊できる動線が特徴。洗濯物が扱いやすいのはもちろん、子どもをお風呂に入らせたり、朝の支度で洋服を着替えるなどの作業もスムーズにこなせるのが魅力
バルコニー横にサンルームを配置。洗濯物を干す場所としてだけではなく、テレワークや趣味室としても活用できる多目的空間
白壁と木を組み合わせたシンプルな空間は、取り込んだ光が拡散して室内に明るさをもたらしてくれるのが良い
何気ない生活のワンシーンが絵になるSさん邸。「光を拡散してくれる白壁や、靴下を脱ぎたくなる無垢床など、素材使いにこだわった我が家でゆっくりとした時の流れを感じながら暮らしていきたいです」
シンプルな空間だから、どんなインテリアでも様になるのが素敵。「年を重ねて趣味や趣向が変わってきたら、その時々で家具や雑貨を買い替えたりして、インテリアのアレンジを楽しみたいです」
ダイニング・キッチンから室内を見渡した時に、家づくりの達成感に浸れるというSさん。後悔のない家づくりが叶ったことを日々実感しているそう
使いたいスイッチプレートのために、壁に二ッチを設けるなど細かな部分まで妥協のない家づくりを目指したというSさん。「同社には、お金をかけずとも素敵な家ができる提案力があることを体感できました」
シンプルな空間を造るために、あらゆる要素を引き算しながら家づくりをするのではなく、床や壁、スイッチ類やドアノブなどの細かな設えまでを深く吟味することで「シンプルさを磨く家づくり」を体感できたというSさん