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家づくりガイド【家づくりの基礎知識やコツを学ぼう】

キッチンやお風呂のショールームのまわり方

更新日:2020-02-13

公開日:2017-09-22

鈴木 太可志 ライター:鈴木 太可志

キッチンやお風呂のショールームのまわり方

家づくりのワクワクする工程の一つ、キッチンやお風呂など住宅設備のショールーム巡り。キラキラする美しいショールームは誰もがテンションが上がりますよね。さあ、その勢いで大きな買い物をしても大丈夫でしょうか…?

今回お話を聞いたのは

じゅうmado岡崎 アドバイザー 石原空子さん

石原空子

2011年よりNPO法人暮らしの教育機構にて、住宅購入予定者が中立な立場の情報を得る場所の提供を目的に住まいの学校を立ち上げ、講座の運営や講師を行う。後の2015年、講義のみだった情報提供の幅を広げるため、一般社団法人じゅうmado岡崎として、住宅取得を検討される人の各種相談を無料で受けている。

じゅうmado岡崎

ショールームってどんなとこ?

ショールームってどんなとこ?

今では、多くの方がキッチンやお風呂はメーカーのショールームを回って好きな商品を選んで決めていきます。その、商品がずらっと並んでいるところがショールームです。
ショールームで気に入ったものを見つけても、掲示されている金額をその場で支払って直接購入することはできません。多くの場合は、建築業者さんがメーカー(ショールーム)に注文して住宅に取り付ける段取りをしてくれるという流れになります。

TOTO、リクシル、クリナップなどが代表的な住宅設備メーカーですが、例えば愛知県岡崎市内では9つのメーカーのショールームがあり、メーカーによって、キッチン、トイレ、お風呂、洗面台、建具などをフルラインナップしているところもあれば、キッチンとお風呂だけというところもあります。
「後悔のないよう全部見たい!」と思われるかもしれませんが、見積もりを出してもらったり、ある程度しっかり見ようと思うと、1つのショールームでも2時間前後はかかります。
ですので、ホームページや依頼先の建築会社さんなどでカタログを貰うなどして目星をつけた2-3箇所を回るのがおすすめです。

また、最近ではネットなどで購入できたりや、大手家具メーカーがキッチンを販売したりもしています。「価格も魅力的でこれで十分!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、少し注意していただきたい点があります。
先に述べた住宅設備メーカーですと、それらの組み立てや水道・電気と接続する工事などは、そのメーカーさんと建築業者さんがやり取りをしながら行ってくれます。なので、もしも水漏れなどトラブルが起きたときや部材に不具合があったときも建築業者さんでなんとか処理をして保証などもしてくれます。しかしながら、建主さんが直接買って建築業者さんに支給したものの場合、それらの部材に不具合があったりなにか問題があった場合には責任の所在が不明瞭になり、揉めてしまうことがあります。例えば、水漏れ。施工が悪かったのか部材が悪かったのかが分からず建築業者さんで保証されないということも。そういった点も考慮し、建築業者さんにも相談しながら選んでいくのがおすすめです。
また、家具メーカーさんなどのものは見た目は良いですが、防音や掃除のしやすさなどではやはり専業メーカの方が優れていることが多いです。そういった部分もしっかりと確認してみてください。

ショールームめぐりの前に知っておきたい5つの心得

ショールームめぐりの前に知っておきたい5つの心得

住宅づくりの大きな楽しみのひとつでもあるキッチンやお風呂選び。ついつい、何も考えずに手当たり次第ショールームを回りたい気分になりますが、ちょっと落ち着いて。まずは、回る前に知っておいていただきたい心得をお伝えします。 

1.図面はもっていこう!
キッチンやお風呂は寸法も様々。そして、それがわからないと選べる商品なども分かりません。素人がわからないまま話を進めるよりも、プロが書いてくれた図面があるのですからそれをしっかり見せて伝えましょう。
また、ショールームによっては計画されている通路幅が体感できるようなところもあります。図面があると情報が全て記入されているので、ショールームの方に説明してもらうことができます。

2.なるべく脱ぎやすい靴で行こう!
ショールームではキッチンの高さも体験できますし、お風呂の浴槽の形などを入って体感することもできます。その時にさっと脱げるもののほうがスムーズです。靴を履いたままキッチンの高さを決めてしまう事のないようご注意下さい。

3.決まっている部材があったらサンプルをもっていこう
キッチンの色合わせなどに、床材か壁材のサンプルがあると便利です。茶色と言っても様々。記憶にある曖昧な色のまま合わせてしまって後悔する方も多いです。面倒でも、実物と合わせましょう。

4.土日は予約していくのがおすすめ
土日は意外と予約が一杯で、行ってもショールームのスタッフに付いてもらえないことがあります。特に営業をしつこくされることもないですし、見積もりを出してもらうためには必要ですので、ショールームにはスタッフに付いてもらうのがおすすめです。

5.遠慮せずに質問、体験しよう!
選ぶにあたって不安なことやわからないことは遠慮なく質問して聞いて下さい。また、レンジフードの開け閉めなども説明を聞いてみているだけでなく、実際にやらせてもらうと硬さや重さもわかり、選ぶ目安になります。せっかくのショールームです。恥ずかしがらずに体験してくださいね。

でも、やっぱりどれを選んだらいいか分からなーい!

でも、やっぱりどれを選んだらいいか分からなーい!

でも、結局「どれが自分たちにあっているのかわからない!」となってしまうのが、あるあるネタです。こうなってしまうのは、収納(https://www.sumailab.net/column/theme/1/article/27/)や建築業者(https://www.sumailab.net/column/theme/1/article/22/)選びのコラムで書いこととほぼ同じ原因です。自分自身を分かっていないので目移りしてしまい、「自分に合った」が選べなくなってしまっているのです。そんなときは、もう一度冷静になって整理してみましょう。

まずは収納について。どんなものをキッチン周りに収納したいですか。ショールームで見ていると、鍋や一部の食材がキッチンの引き出しの中に収められていますが、使い始めると意外と人や住宅事情によって違うもの。食材は、パントリーがあるならばそちらに入れたり、食器棚が近くにない場合は引き出しによく使う食器を入れたほうが便利なこともあります。しまいたいモノの種類と量をもう一度考えてみて下さい。それによってどんな引き出しを付けておくのが便利なのかがわかります。
家電の数も、ショールームではきれいに収まっていますが、ご自分の使いたいもののサイズや数を確認してみて下さい。多くの方が、ショールームよりも多いはずです。

次に、各種機能について。これは、見れば見るほど最新の高機能のついたレンジフードやコンロ、食洗機がいいなあと思ってしまいますが、ここでも冷静に。そんなに多くの機能が付いていても使いこなせますか?結局使い分けが分からずシンプルな機能で十分だったという方もたくさんいらっしゃいます。これはお風呂でも同様で、サウナやジャグジーなど「付けたけど使っていない!」という方は多いんです。
子育て世代は忙しい!その機能でゆったりする時間はありますか。何十年か先のリフォームでつけるつもりでいたほうが現実的かもしれません。

このように最終的には、ショールームから少し離れて、これから新居で始まる自分の暮らしをイメージして、本当に必要なものを選んでみるのが失敗したり、無駄な出費にならないためのポイントです。

ライターのご紹介

鈴木 太可志
しずおかオンライン
イエタテスタッフ
鈴木 太可志

web・フリーマガジン『イエタテ』や『家を建てるときに読む本』の編集担当。

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