建物中央にある吹抜状の杉柱に囲まれた階段室。杉柱の隙間から奥の空間が見えることで閉鎖感がなくなり、空間全体の一体感が生まれた。1階の床暖房やペレットストーブで暖められた熱を2階のホールやＬＤＫへ伝える役目もしている

2階には木調外壁と杉羽目板軒天に囲まれた、落ち着きのある約22畳の広いバルコニーを設置。夜空を眺めたり、BBQをしたり、キャッチボールをしたりと、多くの用途に使用できる

夕日に染まるLDK。高台にあるので大きなサッシから光がよく入り明るく風通しもよい。天井が高いので空間がとても広く感じられる。調湿消臭効果のあるエコカラットタイルの壁にはめ込まれた丸窓が空間のアクセント

同社が採用している「蓄熱式床工法SRC基礎」の住宅。一般的なベタ基礎よりも制震性能があり、地熱利用もできるので光熱費の削減につながる。また1階は全室床暖房になるのでヒートショックの心配もなし。ペレットストーブも設置しているので、広いＬＤＫでも寒さを感じずに快適である

杉柱に囲まれた階段下の空間。銘木無垢カウンターを設置した書斎となっている

2階12畳のLDK。屋根裏空間を利用することで高い天井を取ることができ、また建物中央部にある吹抜け空間とつながる開口部を作ることで、広々とした開放的なLDKを実現。また1階は両親が住むので落ち着いた空間としたが、2階は子ども家族が住むのでカラフルなデザインクロスを使って若者向けの空間とし、上下階でデザインのメリハリをつけた

駐車場から玄関につながるアプローチ。屋根もついているので雨の日でも濡れずに移動できる。晴れた日は影も合わせて「格子の空間」に

ガルバリウム鋼板の外壁材を使った現代和風デザインの外観。LDKと一体となった広いウッドデッキはさながら舞台のようである

白を基調にモノトーンでまとめた広々LDK。ダイニングキッチンとはスキップフロアでゆるやかにゾーニング。壁際から吹抜へと段階的に天井高を変えることで、空間にリズムと開放感を生み出している

リビングの一角に、構造上どうしても入れなくてはならない柱があり、それを利用して収納棚を造作。あえて扉をつけないことにより圧迫感がなく、無理に物を押し込むこともなくなった

開放感あふれる空間にひ ときわ存在感を放つ天竜 杉の丸太柱は家族で選 んで伐採し、２年間天然 乾燥させたもの。美しい 床は無垢の杉を植物性 オイルで仕上げた圧密フ ロア。真壁はナラ材

土台と柱は天竜ヒノキ、天井と梁は天竜杉をふんだんに使った。床はペット対応のオリジナルフローリングを使用。吹抜けの開放感がありながら、夏涼しく冬あたたかい快適な住環境を実現

カラマツの床が清々しいリビング。大井川スギを柱・梁の骨太軸組に使用。やさしい存在感の杉丸太の大黒柱や、間仕切壁のような引戸にも注目

天竜材と自然素材に包まれた吹き抜けのＬＤＫ。天竜杉の極太柱と梁に安心感を覚える。壁は全室とも珪藻土がメインで、ダイニングは吹き抜けに映える漆喰を使用して変化をつけた

豊かな自然の景色を楽しむために大きな開口部を設け、さらに吹抜けを採用したことでより開放感が生まれたLDK。高窓の障子から漏れる淡い光もポイント。地元天竜産の杉をふんだんに使い、柱と梁をあえて見せる真壁づくりの空間に癒やされる