山梨県
工務店・新築・一戸建て・注文住宅・リノベ会社を検索できるくふうイエタテ
Kさん夫妻の1週間は、その週のメニューを考えることからはじまる。買い物は週2回、そのうち1回はご主人が仕事帰りに寄るが、買うものは決まっているからスムーズ。帰宅したら、食材は玄関とキッチンの間にあるパントリーへ。先に帰宅して準備をしている奥さまと何気ない会話を交わしながら、そのまま一緒にキッチンに並ぶことも。Kさん夫妻の暮らしはすべてこの調子で、掃除も洗濯も、ルールや手順が決まっている。洗濯を完結させるランドリールーム、脱衣室やトイレなどに設けられた適材適所の収納など、家はストレスなくそれらが進められるよう計画された。「キレイだとうれしいじゃないですか」「時間に余裕も生まれるしね」とお二人。シンプルですっきりとした空間にあるのは、必要なものだけ。それはKさん夫妻の考え方とライフスタイルを表している。
パートナー選びで、カギとなったのは、それぞれの親友の存在だったそう。偶然、依頼先はどちらも『HAPPY HOUSE』で、担当も同じ佐々木さん。現実的な住まいを見学し、同社に対する本音を聞けたことで、候補は一本に絞られた。暮らしやすさだけでなく、デザインへの要望が届いたことも決め手の1つ。床の見切りには真鍮を。視覚的な広がりが得られるよう幅木は狭く、色も白に。外観は渡した手書きのイラストとほぼ同じ表情だ。こだわりとセンスを行き届かせた住まいは、ご主人曰く、「控え目にいって、最高の仕上がり」。今度は友人や後輩に、家づくりの楽しさを伝える番になる。
色は白、グレー、黒。素材は木、アイアン、真鍮。それらがバランスよく組み合わせられ、スタイリッシュさとあたたかみが混ざり合う居心地のいいLDKに仕上がった。キッチンは「片づけないといけなくなるので」と、あえてフラットタイプに。右手は可動棚とマグネットボードを備えたパントリーで、そのまま玄関へと通り抜けられるようになっている。階段はデザイン性にも配慮。踏み板と蹴込み板を無垢仕立てとし、サイドからの見栄えも大切にした。照明も1つ1つ丁寧に吟味
キッチンの椅子は火加減を見ながら、ひと息つくためのもの。ここにいれば声と気配が届く
吟味した自然素材のカーテンからやわらかな光が注ぐ。奥には子育てのことも意識して畳スペースを用意。造作棚はルンバのために下部を開けている
ナチュラルで明るい玄関。家族用の玄関をシューズクロークの先に設えた。ドア近くにある来客用のコート掛けも重宝
脱衣室の近くに配されたランドリールーム。カウンターは乾いた衣類をたたんだり、アイロン掛けの作業に活躍
当初、洗面台は造作を考えていたが、デザイン、コスト、機能性を勘案して既製品を選択。鏡を開くと収納になっている
2階のレイアウトは同社の提案を採用。限られたスペースが有効利用され、書斎もゆとりある広さ
2階洗面台は造作。水栓はおしゃれで掃除もしやすい壁出し式にしてもらった
将来の子ども部屋は、性別や使い方を限定しないようシンプルに。外観でも印象的なスクエアの窓は、室内のアクセントにもなっている
外観は奥さま憧れの三角屋根。通りから見える面は凹凸がないよう、すっきりとまとめられた
雰囲気重視の会社、素材にこだわる会社を経て、友人紹介の『HAPPY HOUSE』へ。SNSを参考に、自分たちにとって“要らないもの”を省いていった。
吉田町出身。静岡大学工学部卒業後、医療用具メーカーにて製造マシンの設計・製作に従事。ある事故をきっかけに、“うれしさの近くにある仕事”をと考え、2002年にデイクリップをスタート。