山梨県
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「おーい、みんな降りておいでー」。日曜日、T家のランチはご主人がシェフになる。今日のメニューは焼きそば&チャーハン。「おいしい!」と、育ち盛りの3兄弟が声を揃える。後片付けは子どもたちの当番。そう、フルタイムで働く奥さまを、せめて日曜日は家事から解放してあげようという「男子チーム」の粋な計らいなのだ。「新築してから、子どもたちが明るくなりましたね。わたし好みの家ができて、いつも嬉しそうにしているからかしら」と奥さまがほほえむ。
イエタテ相談カウンターから3社の工務店を紹介され、最終的に『ハートホーム』を選んだTさん。大人かわいいのに甘すぎないデザインと、2×4工法による強固な耐震構造、高い断熱・気密性能が決め手になったそう。「いつでも家族の気配を感じながら暮らしたい」という要望に応え、家の中心に大きな吹抜けを採用し、3人の子どもたちがどこにいても気配がわかる間取りに。夫婦共働きなので、できるだけ掃除や洗濯に時間をかけなくて済むよう、キッチンから近い場所に水回り設備を集約させ、収納スペースも多めに確保。おかげで、いつもLDKがすっきりと片付き、家族団らんの時間が大幅に増えたという。
インテリアは、雑貨店に勤務する奥さまのセンスでおしゃれにコーディネート。「子どもたちもこの家が大好き。休日も家にいることが多いんですよ」。リビングやダイニングに集まりつつ、それぞれの居場所もある家は、おうち時間が増えても飽きることなく、家族の絆がより深まったそうだ。
単身赴任生活が長かったご主人は、いつの間にか料理が得意になったそう。新築してテレワークが増えてから、積極的にキッチンに立ってくれるので、仕事を持つ奥さまも大助かり
吹抜けを採用したダイニング。無垢床、珪藻土の塗り壁、アイアンがバランス良く調和している
「ベタベタするほど、ウチは仲がいいよね」とTさん夫妻。家族が自然に集まるダイニングはいつも笑い声が絶えない
吹抜けの階段から顔をのぞかせる3兄弟。階段下の空間は、ものづくりが大好きな奥さまの趣味スペース
天井の黒いクロスでリラックス効果を高めた主寝室。ウォークインクローゼットを木格子でやわらかく目隠しすると同時に、空間のアクセントに
造作の洗面は広々としたスペースを確保。朝の身支度もスムーズ
玄関を入ってすぐの場所に設けた手洗いコーナー。子どもたちは外から帰ってきてすぐに手を洗う習慣が身についた
約10畳の小屋裏収納。テレワーク中心のご主人が使う部屋で、オンライン会議にも重宝している
3兄弟に専用の個室を用意。天井の青、赤、緑はそれぞれが好きな色を選んだ
夫婦共働きで、ご主人は静岡から東京まで新幹線通勤。奥さまの実家で暮らしていたが、3人の子どもたちが成長して手狭になったのを機に新築した。
(株)好文堂代表取締役。早大卒業後、リクルート、浜松百撰を経て2007年独立。住宅、スポーツ、企業紹介、学校案内、人物インタビューを得意とする。著書「失敗しない家づくりの法則」。静岡コピーライターズクラブ(SCC)会員。