掃き出し窓と階段の吹き抜けからたっぷり光が入る、明るく開放的なリビング。構造材の梁の一部を現しに。天井が高くなり、白い天井に深みのある色の化粧梁で古民家のようなぬくもり感を演出。床材は洋風な雰囲気に合うサクラを選択。スキップフロア下は収納として活用し、今は子どものおもちゃ入れになっているそう

黒とグレーの外壁を2色使い。レンガのような質感が高級感を演出する。広々したウッドデッキは夏にプールを出して遊ぶ予定

天井に杉板を貼り、木のぬくもりに迎えられる玄関。靴収納に加えて天井まで届く大きな収納も作った。奥はリビングを通らずに来客を通せる和室

調理する奥さまからリビングが見えるフラットなキッチン。コンロ前もガラスにした。背面には手持ちの食器棚に合わせて家電を並べて置ける棚を造作。使いたい時にサッと使える

「キッチンで料理をしているとき、例えば鍋を火にかけている間にちょっと何かできれば」という奥さまのイメージに沿って、キッチンの真横に作られたママクローク。パントリーを兼ねているため、向かって右側に食材保管用の棚、左側に書き物や作業をするカウンターと本棚を設けてある。「小さくても自分だけのスペースがあるのがすごく気に入っています」と奥さま。アクセントクロスはじっくり検討して自分の好きな色柄を選んだそうだ

子どもの遊び場としてHさん夫妻が最初から希望していたスキップフロア。すべてヒノキで造り、木の香りが漂う。リビング階段にしたかったこともあり、『小玉建設』からの提案で吹き抜けと組み合わせ、階段の途中に作ることに。今ではすっかり長男のお気に入りスペースになっているそうだ。いずれは大人が腰かけて使えるようにと、カウンターの下は足を入れられる仕様。今は子どもが使いやすいようにぴったり閉じるふたをしてある

寝室横にファミリークロークを設置。洗濯してベランダに干した衣類をすぐしまえる。廊下側にもドアがある2wayの動線が便利

花柄クロスとホーローを上下で貼り分け。掃除がしやすくデザイン的にもすっきり

古材の板張り天井や梁が趣き深い玄関

寝室の天井は、床材と同じダークブラウンの板張りにして、フランスの片田舎に佇む古民家の雰囲気を演出

和室の梁は、以前ここに建っていた古民家の梁を再利用。押入を浮かせることで、荷物の出し入れが便利になるうえ、光と風を採り入れる効果も

孫世帯のダイニング。勾配天井に架けた十文字の野物の梁は旧宅の古材を再利用したもの

勾配天井の玄関には古材でアクセント

再利用した古民家の古材や古建具と、真新しい無垢の床や天井、造作家具が調和して、新鮮さと懐かしさが溶け合った居心地の良い空間が実現。冬は薪ストーブで体の芯から暖まる。薪ストーブの背面の壁はレンガ張り

古材の梁が見事な玄関ホール。目の前は3畳の納戸

新色の黒で柱や梁を自然塗装したLDKは、飛騨高山の鄙びた温泉旅館をイメージ。古民家のような落ち着いた空間に、吹抜けから柔らかな光が降り注ぎ、心からリラックスできる。べんがら色のクロスがアクセントになっている

床と天井にはどちらも天竜杉を使用しているが、天井は濃い茶色に着色して古民家テイストをプラス。室内は断熱性に優れた構造で、冷暖房の効率も良い

2Fの天井は梁土に施行した杉の無垢材