室内の奥まで車を入れられるよう、トラス構造を採用して大空間を実現した。トラス構造とは体育館などの大きな建物に使われる特殊な工法で、木造建築の弱点である無柱空間を叶えることができる

趣味の蘭を栽培する温室の隣に建てたセカンドハウス。大切な愛車の雰囲気に合わせて設計したガレージハウスは、ゲストをも楽しませる唯一無二の空間だ

クルマ好きの設計士とOさんのこだわりで、車の塗装の美しさを引き出す位置に天窓を設置。木、タイル、コンクリートといった異素材MIXと白い輝きを放つ愛車マセラティのコントラストはため息が漏れるほど美しい

ガレージスペースとひとつながりのリビングダイニングは、ゲストと語り合うサロンとしても活用。クルマという共通の話題で盛り上がり、時が経つのも忘れてしまいそう

勾配天井のLDK。キッチンとダイニングテーブルが一体化したGRAFTEKTのポポラートがインテリアの一部として存在感を発揮している

クルマの美しさを引き立てるディテールのデザインまでこだわりを。クルマ好きの設計士だからこそ、施主さんの気持ちがわかり、数々の気の利いた提案ができた

車のスペースを中心に、サロンとガラス張りの浴室を配置。お風呂でリラックスしながら愛車を眺められるようにプランニングした

全開口サッシや天窓で内外をなだらかにつなげ、室内の素材は外壁と同じ塗り壁やタイルで統一。これだけの大空間・大開口のある木造建築でも許容応力度計算による耐震等級3を取得し、安心・安全な暮らしを担保している

木造とは思えない無柱の大空間。床のタイル目地には真鍮を採用

2階から3階に作った吹き抜け。木造三階建てに求められる特殊な構造計算を実施し、空間に揺れを抑えるための水平ブレースを採用した

大開口の空間を実現するため、当初予定していた木造軸組工法から重量鉄骨ラーメン構造へ切り替えて設計した。細部までデザインされ、趣味の良さを感じさせる空間に仕上がっている

テクノストラクチャー工法は大胆な空間も可能。緻密な構造計算が実施される

マンションに比べてはるかに大きな空間が広がるため、強さや快適性も重要なポイント。木造軸組工法とパネル工法を組み合わせたハイブリッド工法が災害への強さを発揮。構造体を含めて室内をすっぽり包む外張り断熱が高気密・高断熱を実現

リビングの一角に、構造上どうしても入れなくてはならない柱があり、それを利用して収納棚を造作。あえて扉をつけないことにより圧迫感がなく、無理に物を押し込むこともなくなった

構造計算により安全性が確認された上で、柱や壁のない開放的なLDKが叶えられた。オープンな空間だが、優れた気密・断熱性能により、冬でもエアコン1台で快適に過ごせたそう

広々とした空間を叶えるため、木と鉄を組み合わせて耐震性・耐久性を高めたテクノストラクチャー工法を採用

木造では不可能とされた9mスパンで構造評定を取得したことで、SE構法ならではの開放的な空間と可変性のある間取りが実現

リビングでは、構造上必要な柱を、空間づくりに巧みに利用した。 木目のカウンターを設置し、おしゃれなスタディコーナーに