アンバランスなフォルムが印象的なMさんの新居。南面の大屋根には約11ｋＷの太陽光発電を搭載し、光熱費０どころか貯金もできる創エネ住宅を実現。さらに、長期優良住宅や県産材の使用においても補助金の対象となり、お得に家が建てられたという。室内は天竜杉の床とシラス壁が織りなす上質な空間。広い庭に面したリビングは天井を吹抜けに、そして、キッチンとダイニングとの仕切りを筋交いだけにして「抜け感」を強調し、爽快な開放感を生み出した。「Mさんは良い意味で家へのこだわりが強い人。プランを煮詰めて、溢れんばかりの希望を上手に集約し、バランスのいい家が完成しました」と水田社長は話す。そのこだわりの一端が垣間見えるのが、手塗りのシラス壁。４部屋分の壁を２人でのべ２週間かけて塗ったというから驚きだ。全力を注いだ家づくりが見事に成功し、小上がりに腰かけて涼しい顔で寛ぐご夫婦。新居で暮らす喜びをじんわりと噛みしめているかのようだった。