閑静な住宅街にしっとりと溶け込んだ、シンプルで落ち着いた雰囲気のS邸。建築家が設計した家にしては地味に見えるけれど、玄関を入った瞬間、その先入観が見事に覆された。天井まで伸びる木の格子はまるでオブジェのようで、ゲストの誰もが驚かされる。室内に入ると、和モダンにデザインされた約25畳のLDKが広がり、視線が庭へと伸びていく。奥さまの夢を叶えた高級キッチンからは家族がどこにいても見渡せるので、安心して料理を楽しむことができる。2方向から行き来できるパントリー、そこから洗面室、脱衣室、浴室へとつながる便利な動線が家事時間を大幅に短縮。1階だけでなく、2階の主寝室、子ども部屋も広く取ったことで、家族が集まる場所とそれぞれの時間を楽しめる場所をしっかりと確保した。「コロナ禍で家にいる時間が増えましたが、全く飽きませんね。むしろ、家にいる時間がいちばん楽しいです」とご主人。建築家、『内田建設』と一緒に創り上げた家は想像した以上に快適で、家族の成長とともに熟成していく。