住宅の密集地で、一際目を引くスタイリッシュなファサード。道路側には窓をほとんど設けず、中庭を囲むように建物をコの字型に配置したことで、外に閉じ、内に開いたプライベートな住空間が実現。室内に入ると、吹抜けが圧倒的な開放感をもたらし、大開口から中庭の緑が視界に飛び込んでくる。オシャレな夫妻と建築家の感性が融合した室内は、どこを切りとっても美しく心地よい。「外の景色や光を感じながら、何にもしないでのんびりと過ごしたい。それが私たちの要望でした。自然の光をたくさん家の中に取り込みたかったので、新居は寝室以外カーテンを付けずに暮らしています」とご主人。光と風と緑を感じる昼間の暮らしと、月や星、灯りの陰影に癒される夜の暮らし、どちらも夫妻のお気に入りだ。中庭に面した洗い場付きのカウンターでは、ご主人が鉢植えの手入れをしたり、奥さまがアクセサリー作りをしたりと、趣味を満喫。誰の目も気にせず、とびきりの開放感を味わいながら、のびやかな暮らしを楽しんでいる。