2階にある寝室は、床の一部を35cm上げて布団を敷くためのベッド代わりに。「腰掛けるのにちょうどいい高さなので、毎朝の寝起きが楽になりました」とご主人

9畳の土間をリビングと一体化させた設計がユニーク。土間のモルタルはご主人自らコンクリート用塗料を塗って仕上げ、キャンプギアの手入れなどを存分に楽しめる空間が完成した

ハードな印象の土間スペースとは異なり、リビングはシンプル＆ナチュラルにコーディネート。大通りに面した壁の窓は最小限に仕上げ、プライバシーを守る設計がうれしい。キッチンコンロ前には、油跳ねなどを防ぎ視界も遮らないガラスの衝立を設置。料理をしながらリビングの様子も見える

窓にアルミ製バーチカルブラインドを採用するなどして、インダストリアルな印象をプラス。露出したスイッチ配管と照明の組み合わせがカッコいい

白のガルバリウム鋼板の外観に、ブラックのサッシや布団干し用ポールがアクセントとして映える。「アウトドア道具の出し入れが便利なように」と全開になるオープンウィンの窓を設けており、玄関から土間デッキを通り庭へと移動できる。キャンプ後にテントを干すのも簡単だ

土間にある収納ラックは、黒いアイアンをイメージして木で造作し、塗装したもの。ここには重いテントなどを収納する予定

「女性が多いので、ニッチなど洗面の収納は多めに」そう語る奥さま。木製の洗面台にサンワカンパニーのホテルミラーとヘリンボーンのクロスが似合う

脱衣室&ランドリールームは4.5畳と広々。ガス衣類乾燥機「乾太」くんで洗濯物がすぐに乾くほか、洗濯物を畳める作業台、衣類収納用のアイアンバーがあり、一箇所で洗う・干す・しまうが完結する。今後は収納ラックも置く予定だそう

大通りに面していない庭の方向に大窓を設け、リビングには外部の視線が一切入らない設計に。採光の工夫で明るさは十分確保でき、高い性能のおかげで一年を通して快適に過ごせる

W邸では、庭の代わりに広々としたバルコニーを設けている。「洗濯物や布団干しが楽で。子どもの遊び場としても重宝しています」と奥さま

主寝室は布団を敷く部分の床を一部高くし、その下に間接照明を仕込んである

リビングを一段上げたスキップフロアに加え、吹抜けも採用したことで目線が遠くへ抜け、抜群の開放感が生まれた。段差部分は腰掛けられるのでベンチ代わりにも

ベッドはなく布団派のIさん。床に直接敷くのはちょっと抵抗が…と思っていたら、『ヒコケン』が造作家具を提案。収納も付いて使い勝手がよく、夫婦のお気に入り

小上がりの和室は下を収納スペースに。将来介助が必要になったときに布団を敷いて寝かせることができ、段差を利用して起こしやすいというメリットも。部屋をすっきりと広く見せる折り上げ天井を取り入れた

布団で眠りたいご主人の希望で、2階の寝室は和室に。一部のみフローリングを敷き、奥にウォークインクローゼットを設計。室内干し用の物干しも天井に設置

LDKは19.2畳の広々空間。リビングの一部は約30cm上げた高天井にすることで、開放感を増している。リビングとつながる畳スペースにはハンモックで遊び心も

小上がりの畳コーナーは高さが20cmで、ちょっと腰掛けるのにちょうどいい高さ。縁無し畳と漆喰壁で構成されたシンプルなデザインで、LDKともしっくり調和している。現在は子どもの遊び場やお昼寝のスペースとして活躍中

ピットリビングの脇に設けた小上がりはキッズスペースとして大活躍。畳敷きで転んでも痛くないので、座り込んだり寝転がったり、自由な体勢で遊ぶことができる。小上がりの段差は腰掛けるのにちょうどいい高さ。子どもが遊ぶ様子を見守りながらの手仕事にも便利。