濃い色調で落ち着きのある雰囲気に仕上げた木製の造作洗面台。オンザウォールの塗り壁は調湿性にすぐれているため、水回りスペースの湿気を吸収。カビやニオイも防ぐことができる。洗面化粧台の壁面は夫妻の選んだタイル張りにして、自分たちらしさを強調した

玄関を上がると正面に和室があり、その先にはLDKが広がる。塗り壁（オンザウォール）とメープルの無垢床があたたかみを感じさせ、室内にほんのりと漂う木の香りに癒される。キッチンを中心に水回り、和室、リビングを回遊できる動線を確保したことで、家事ラクと暮らしやすさが実現

バランスの取れた美しいフォルムがスタイリッシュな外観。白い塗り壁が上質感を醸し出す。ウッドデッキは子ども部屋に面して設けてあり、子どもが自由に行き来して、のびのびと遊べるように配慮されている

キッチンの周りには造作のカウンターテーブルを設け、配膳や片付けが便利に。ダイニングの壁面収納は、小物を飾って楽しむ「見せる収納」と、生活用品を「隠す収納」のどちらにも使えるように工夫されている。壁の上部には夫妻のアイデアでニッチを設け、グリーンを飾れるようにした

自然素材に癒されながら、ゆったりくつろげるリビング。板張りのアクセントウォールと勾配天井の緩やかなカーブが、室内の意匠性を高めている。壁の背面に収納スペースを確保したことで雑多な生活用品が片付き、リビングをいつも美しく保つことができる

リビングダイニングにつながる和室。床を一段下げ、なおかつ下り壁を設けてゾーン分けすることで、空間に落ち着きが生まれた。収納壁の下に座卓や座椅子をしまえるスペースを確保し、普段はすっきりとした状態をキープ。子どもが遊んだり、昼寝をしたりと、多目的に利用できる

リビングの隣に設けたご主人の書斎は、自分時間を心置きなく楽しむ空間。ソファのサイズに合わせてテーブルを造作しており、使い勝手が抜群。壁面には収納棚をたっぷり設けている

主寝室は水回りに隣接し、朝晩の動線がスムーズに。ウォークインクローゼットも2部屋に区切って広々と確保したため、夫妻の衣類や荷物を区別して収納できる

2階のウォークインクローゼットは、壁・天井のすべてにスギ材を使用。スギは調湿性にすぐれているため、湿気やカビ、虫の発生を防いでくれる

LDKは広さが23畳あり、厚さ30mmの松、天井には杉の天然木、そして壁には珪藻土を採用。珪藻土の壁や天然木は調湿性に優れているため、夏は湿気を吸収して体感温度を抑え、冬は湿気を放出して過乾燥を防いでくれる

天井に消臭システムをビルトイン。カビや湿気も吸収、分解してくれるから室内はいつもクリーンな空気が流れている。音楽好きな家族のため、天井にスピーカーも設置した

スペースを広くとったフルオーダーの洗面所は、濃い色調でシックにデザイン。来客時の使用を考慮し、脱衣室と仕切って使えるようにした

洗面背部に貼ったエコカラットは、水に強く、湿気や匂いを吸収する。床暖房完備のタイル床は、冬暖かく、夏はひんやりと冷たい。庭からの出入りもしやすい間取りとなっている

2階トイレの近くに設けたコンパクトな洗面台。濃い目のタイルが落ち着いた雰囲気をもたらしている

洗面台の鏡は、照明が内蔵された“女優ミラー”。毎日の身支度が楽しくなる空間。スクエアのシンクと丸い鏡の組み合わせも絶妙。洗面台の下はオープンな収納スペースにして、スタイリッシュ感を強調している

洗面・脱衣室の隣に設けたランドリーは、室内干しと収納棚付きで、洗濯の作業が１か所でできる。勝手口もあるので、屋外に洗濯物を干すときにも動線が短くて便利。壁面に貼った水色のエコカラットが湿気を吸い取るため、洗濯物も乾きやすく、室内干しのニオイも付きにくい

オリジナルの洗面化粧台も濃い木目で統一。2人で並んで朝の支度ができるように、カウンターを広くし、スペースにもゆとりを持たせてある。メイクやスキンケアを座ってゆっくりできるように、椅子をおけるスペースも確保した

『カネタケ』の技術の高さを物語る書院造りの和室。床の間や書院棚、雪見障子など、設えの１つ１つに「侘び・寂び」の精神が息づいている。建物の壁の下地はすべて日本古来の「竹小舞土壁」仕上げ。調湿性にすぐれ、壁内結露を防いで年中快適な空間を保つだけでなく、構造体の強度も増す