パッシブデザインを考慮した設計により、深い軒が夏の日差しを遮り、冬の暖かな光を室内に届ける。爽やかな風、優しい光が家中に広がり、一年中ずっと居心地がいい

木立を背に三角屋根のシンプルなシルエットが映える。標準仕様の外壁は国産スギだが、「無垢材はお手入れが必要だと感じて、メンテナンス頻度が低い塗り壁を選びました」と奥さま。漆喰調仕上げのグレーの壁は風合い豊かで、木々が並ぶ玄関アプローチによく映える

玄関に入ると、真鍮製ブラケットライトの明かりと、子どもの絵がやさしく迎えてくれる。「このライトは出かける時もつけたままにしています」と奥さま

勾配天井を楽しめるのは『無印良品の家』の中でも「陽の家」だけ。SE構法だから叶う壁の少ない大空間、モノを減らしてすっきり暮らすSさんの生活スタイル、「無印良品」の家具を使った見せる収納が開放感を生み出す。現在のLDKは30畳だが、将来仕切りを入れて子ども室を2つ造る予定。「段差が一切なく、年を重ねてからの暮らしも安心」と奥さま

玄関ホールとLDKの間に壁はなく、衣類やカバン用ラックなどを置いて緩やかにゾーニング。開放感が増す

「無印良品」の家具を使ったセンスのいい収納

寝室、ウォークインクローゼット、水回りなどのプライベート空間は家の西側にまとめてコンパクトに。クローゼットから寝室へ続く廊下の壁には、「無印良品」の収納家具を取り付けて絵本を飾っている

アウトドアや料理が趣味だというSさん夫婦。庭にキャンプグッズを持ち出して食事をしたり、夕暮れ以降に焚き火を囲んで過ごしたりするのがお気に入り。庭には愛犬「おもち」ちゃんのドッグランもあり、将来は目の前の山を切り開き、「テントサイトにしたい」と夢が広がる

軒を伸ばし、落葉樹を植えたことで夏の陽射しを遮り、冬は部屋の奥まで光を届けるパッシブデザインを採用

軒が夏の直射日光を遮り、冬は室内の奥まで光を届けるパッシブデザインを採用し、冷暖房費を削減

パッシブデザインを取り入れ、一年を通して明るい光が差し込むようにした22畳のLDK。勾配天井が空間に広がりを演出している

カフェやレストランのような洗練されたLDK。大きく開いた窓からは大量の光と爽やかな風が入り、とても居心地のいい空間になっている

大きな窓から注ぐ光が、勾配天井のあるLDKいっぱいに広がる。何十年先でも快適に過ごせるオープンな間取りと、一年中適温が続く性能が心地よい暮らしを生み出す

周囲に広がる田園風景を取り込むように、開放的に設計された平屋。深い軒が夏の光を遮り、冬のやわらかな光を取り込みながら、一年中快適に暮らせるよう家族を支える

BBQや日向ぼっこなど、アウトドアリビングとして過ごせる広いウッドデッキ。帽子のつばのように長くせり出した軒が夏の直射日光を遮り、冬は室内の奥まで光を届けてくれるので、エアコンに頼りすぎることなく一年中快適に過ごすことができる

モノトーンながら暗い印象にならないアイボリーブラックのサイディングを用いた外観。北向きになる正面にも窓を付け、室内に優しい光を届ける

ひのきの勾配天井は、あえて梁を見せずシンプルに仕上げて、新しい和の魅力を演出。キッチンを隠す作業台はオリジナルのオーダー品だ。一年中ひのきの香りに包まれた家は、触り心地も室温もずっと心地いい

縁側のようなウッドデッキで日向ぼっこを楽しむ。夏は子どもプールやBBQもやりたい放題。深い軒が夏の直射を遮り、冬は室内の奥まで光を届けるパッシブデザインを採用した