NATUREスペース

とある住宅街の隅。線路脇に、道行く人の視線を集める1件の家。玄関ポーチから家全体を守るようにかけられた大屋根と、凹凸のあるガラス張りの外観に目を奪われる。「毎日が楽しい家にしたい」、夫妻のこの一言からT邸の家づくりが始まった。ガラス張りの玄関土間の奥へ進むと、白い壁と木目が明るく光るLDKが広がる。電車からの気になる視線は緑の木々でシャットアウトし、線路側一面をガラスサッシにして光と風を招き入れる大胆なデザイン。スケルトン階段や吹き抜けの効果も相まった開放的な空間は、ゲストを招いてテーブルを囲むシーンにも活躍。笑い声をあげて遊ぶ子どもたち、ギターを演奏しながら友人たちと飲むお酒など、にぎやかで楽しい一コマが想像できる。吹き抜けに浮遊するかのような渡り廊下、その横にはアスレチックネットを張り、遊び心満載の空間づかい。「家族みんなが大好きな本に囲まれた生活がしたい」、そんな希望から生まれた2階の天井まで続く本棚。家族のお気に入りの本がずらりと並び、「今日はどれを読もうかな」と大人も子どもも心がはずむ。晴れた日には、お気に入りの本を持って、家族でひなたぼっこをするのも楽しい。随所に遊び心と好きなものを詰め込んだ、素敵な住まいが完成しました。そんな“電車が通る”家を是非ご覧ください。