玄関奥のシューズクロークは、スニーカー収集を趣味に持つご主人のコレクションスペースでもある。建築家の先生にスニーカーの数を伝えたところ、きっちり収まるように設計してくれたという

センスのいいグレーの外壁が中庭テラスと居住スペースをすっぽりと包み込み、外部からの視線をシャットアウト。青空を望む中庭から光がこぼれ、暮らしを豊かに演出する。玄関周りだけ無垢のスギ板をあしらってアクセントに

「中庭の壁を白くしたのは建築家の先生のアイデア。明るさが増します」とご主人。夏はここでプールを楽しむなど、子どもの遊び場としても活用している

ドアを開けると、モルタル調の土間が続くスタイリッシュな玄関へ。右手の壁が奥のシューズクロークを隠し、生活感を感じさせない。左手に中庭を望むリビングが広がり、開放感いっぱいだ

美しく整ったリビングは、TV周辺の機器を背面に隠している。「営業担当の市川さんが、裏の収納にゲーム機を置いたまま、コントローラーが反応するかどうか実験もしてくれました（笑）」そうご主人は笑う。キッチンの床を一段下げ、奥さまが料理をしてても家族と目線が合うよう配慮

L字型の大きな造作カウンターは、食事以外に作業スペースとしても活躍する。キッチンに立つとリビングや中庭まで見渡せるのもいい。「設計前に家電サイズを確認していただけたので、冷蔵庫が表から見えない位置にすっきり収まりました」と奥さま

子ども室の前にある造作カウンターは、奥さまが趣味を楽しんだり、子どものスタディコーナーにも使える便利な場所。窓を通して中庭やリビングとの一体感が生まれ、いつも家族の息遣いが感じられる

キッチンの裏側にあるトイレ、ファミリークローゼット、洗面脱衣所、浴室までを結ぶ家事動線。幅の広い造作洗面台は家族全員が並んで使えるサイズだ。衣類は洗濯機で乾燥までを終え、隣接するクローゼットに収納するだけ

スニーカー収集を趣味に持つご主人のために、たっぷりの靴収納を備えた玄関。壁にある真鍮ブラケットライトは奥さまがセレクト

スニーカー収集を楽しむご主人にとって、シューズクロークは趣味部屋的な存在。造作棚のデザインにまでこだわった

ご主人は絵画などを収集する趣味ももつ。玄関から来客を迎える和室へと続く廊下には、コレクションを飾る壁とカウンターを依頼。照明も備えられている

キッチンとダイニングが一直線に並び、回遊できるレイアウトを採用。ダイニングの奥にはタイルをあしらったカウンターを設け、パソコンや家事などに使う。『くらはし建築』は設計前にお宅訪問するのが恒例。どんな暮らしをしているか、何を大切にしているかを知ることで、より本質的な提案をしたいから。事前に採寸した食器棚がピタリと収まり、キッチンバックに並んだ北欧雑貨やマルシェで買った日用品が、日々の暮らしに彩りを与えてくれる