モルタルを張った土間玄関。入って正面の中庭へと視線が抜けていき、いっそうの開放感をもたらしている。必要十分に確保された収納も暮らしやすさを高める

窓がないシンプルな外観は、無駄を省くと同時にプライバシーを守る防犯にも役立っている。ポーチ部分のレッドシダーがアクセントに

オープンエアの中庭から全室の隅々へと光が届く間取り。デッキにつながる窓には天井まで届くハイサッシを採用し、空間をより広く感じられる工夫もプラスしている

中庭のウッドデッキは、家の中から青空が見える贅沢な空間。外からの視線がカットされているため、BBQやプールも存分に楽しむことができる。洗濯物を干すのにも安心だ

どの部屋からも中庭が見える間取り。機械に依存することなく、自然の光と風を感じながら暮らせるのがうれしい

対面キッチンの背後には、冷蔵庫まで収まる大型のパントリーを完備。食品ストックからリビングで必要になる日用雑貨まで、一か所で管理できる

20畳を超えるLDKは開放感たっぷり。中庭からの光が白い壁に反射して、より明るい居住空間を実現する。肌触りのいい床は無垢のスギで、経年変化も暮らしの楽しみに

大容量のウォークインクローゼットを備えた主寝室。ここからも中庭にアクセスできる

正面に大きなピクチャーウインドウを設けたことで、視線が抜けていく玄関ホール

視線が正面奥のFIX窓に抜けていく、開放感あふれる玄関。坪庭のシンボルツリーはアオダモ

ハイサッシの掃き出し窓を開けると、LDKとウッドデッキがフラットにつながる。中庭に面した窓にはカーテンが必要ないため、常に視線が空に抜け、吹き抜けのような解放感をもたらす

玄関を入って正面に見える坪庭に目線が抜けていく。大きなピクチャーウインドウ越しに見えるシマトネリコが、額縁で切り取った写真のように美しく見える

キッチンに立つと正面の窓から明るさがもたらされ、視線の抜けが気分を軽くする。シンボルツリーにはやわらかなグリーンと風にゆれる姿に癒されるシマトネリコを選んだ

ダイニング側から眺めたリビング。壁は天井との境までモルタル風の60角タイルを張り、視線がつながる先にあるテラスの外壁も同じ素材を採用。空間が外へと広がるかのような演出で、いっそうの開放感を持たせた。造作TVボードのシンプルなデザインや間接照明が、空間をスタイリッシュに彩っている

リビングと洗面スペースを仕切る壁の上部を抜いて、視覚的に抜け感をもたらし、いっそう開放的な空間に。キッチンの手前の壁には、奥さまのアイデアで家と同じ三角屋根のニッチを設け、モニター類を集約してある

1階の間取りはシンプルに、栗の無垢フローリングが肌に優しいLDKと、水回りに玄関のみ。吹き抜けを通して2階フリースペースと繋がる設計は、どこにいても家族が一緒にいる感覚をもたらす。「眠る時間以外全員ここで過ごします。息子はいつも、畳におもちゃを広げていますよ」そう夫妻が語るそばで、子どもが素足で走り回る様子が印象的だ。暮らしながら必要なものをしつらえる。そんな感覚で住まうYさんの家は、時を経るごとに家族に馴染んでいく

ニューヨークのコーヒーショップを訪れたかのような雰囲気が漂うLDK。無垢オーク材の床と天井、モルタル調の壁、ウッドチップを張ったテレビステーション、アイアンの窓枠など、異素材がバランス良く調和した空間は、外に出かけたくなくなるほど居心地がいい。身体に有害な新建材をできるだけ排除し、根拠のある本物の自然素材を惜しみなく使ったことで、住むほど健康になっていく

玄関から回り込むと、金属サイディングが張られたシャープな印象の通り側からは想像もつかない、ゆるくてあたたかな庭＆デッキが用意されている。目の前にはこの土地を選ぶ決め手になった四季折々の田園風景が広がり、休日のバーベキューはもちろん、朝のコーヒー、午後の読書など、日々の暮らしにも豊かさがもたらされる。デッキには耐久性を高める処理が施された木材を採用。将来的に太陽光発電を載せれば、ゼロエネ化も実現する