買ったほうが本当にお得！？
家を買う！と決断される方の中には「家賃がもったいないから」と言われる方も未だに多くいらっしゃいます。しかし、本当にそうでしょうか？いきなりですが、上の表をご覧ください。
表は仮想シミュレーションなのでケースバイケースで金額は変化がありますが、住宅会社さんで言われる「家賃払うなら買ったほうが得！」というのを鵜呑みにしないほうがいいというのはなんとなくお分かりいただけるでしょうか。
住宅会社さんは、新築を買うとほとんどの方が団体信用生命保険に入られるので、万が一ローンを借りている人に何かあった場合はローンの返済が必要なくなるというところを強調されます。しかしながら、そのもしもが起きる可能性はどれぐらいでしょうか？
また、賃貸よりも新築の方がお得というシュミレーションにはメンテナンス費や固定資産税が入っていないことが多いのです。ですが、もちろん実際にはメンテナンス費や固定資産税は住宅を所有するからには必ず必要になるお金です。それらもきちんと入れて比較するのが現実的ではないでしょうか。
よく、「賃貸だと何も残らず、購入すれば資産になる」と言われます。しかし、土地の価格がぐんぐん上がったのは日本においては過去の話。今では横ばいがいいところです。この表で見ても、土地評価額が変わらなかったとしたら、差し引いても賃貸のがお得ということになります。
実はそれ以外にもかかるお金が・・・
さらに、賃貸から一戸建てに引っ越されると「光熱費が上がった」とおっしゃる方は非常に多いです。もちろん、家の性能次第で変わるところではありますが、単純に家が広くなる分、かかる費用が上がることが多いようです。
さらに、子どもたちが大きくなりそれぞれの部屋で勉強をしたり寝るようになれば電気代もエアコン代も上がっていきます。
また、「町内会費」も支払わなければいけないことがほとんどですし、「火災保険」や「地震保険」もかけるのが一般的です。
このように、家を建てると、大小のお金が続々と出ていきます。いずれも賃貸であればかからないもしくは少額でいいお金です。第一章でお伝えしたものにこれらを足していくと、賃貸と戸建てに必要なお金の差は広がるばかりです。
しかしながら、賃貸にはない、戸建てのいいところもたくさんあります。庭でBBQをしたり、一般的には収納スペースも増え、広いリビングが手に入ります。
また、下の階の人や隣の家の人を気にせず子供を走り回らせたり多少の大声は出すことができるようになるかもしれませんね。更には、薪ストーブをいれたり、ガレージハウスにしたりと夢だったことを叶えることもできるかもしれません。
それらは、お金には代えがたい魅力ではないでしょうか。経済的なところで今回は比較をしましたが、もちろんそれを知った上で戸建てのメリットも考え、冷静に考えていただきたいなと思います。
つまりは、なんのために建てるのか？ということ
今回は、賃貸のが本当はお得なんじゃない？というお話をしましたが、あくまでもこれはモデルケースです。いくらでどんな家をいつ建てるのか？によってずいぶんと変わりますので、あなたのご家族の場合は一体どうなのか？はまた別のお話です。わたしが所属しているじゅうmadoでは、それをきちんと出して検討していただいています。
一番の失敗は、「こんなにかかる予定じゃなかったのにお金がかかってしまって、家なんて買わなければよかった！」という結果になってしまうこと。そうならないように、買う前には確かな情報を集めてください。
また、前章でもお話したとおり、みなさんが「経済的に得だから」という理由だけで、住宅を購入されるわけではないかと思います。なんのために買うのか、その目的のためにはいつ買うのがいいのか？をしっかりと検討してみてください。それが、住宅購入に成功する秘訣のひとつです。
