実家の母屋を建て替えて移り住むことを決意したYさん。母屋は築100年にも及ぶ古民家なので、「建て替えにあたっては、大切な家の面影を少しでも新居に受け継ぎたい」とご主人は考えた。完成した住まいは、和モダン風の端正な2階建て。旧宅の間取りをできる限り踏襲し、和室4部屋を「田」の字型に配置。LDKは吹き抜けにして、同社が調達した古民家の古材と、旧宅の古建具を再利用し、新しさと懐かしさが調和した居心地の良い空間が実現した。奥さまの念願の薪ストーブも導入し、冬は吹き抜けを通じて家中に暖かさが行き渡る。また、夫妻がワンフロアで生活できるように、主寝室を１階に配置。さらに、主寝室の隣にクローゼットと水回りを集約して家事動線を短縮し、面積が広いながらも家事効率の良い間取りが実現。耐震・断熱などの性能や住宅設備は最新のクオリティを採用し、暮らしやすさと快適さが格段に向上した。新しく生まれ変わった住まいは、50年先に古民家となるまで、大切に受け継がれていくことだろう。