LCCM住宅
2022/01/26|くふうイエタテカウンタードン・キホーテ豊橋店
こんにちは。イエタテ相談カウンター豊橋店です。
【長期優良住宅】【ZEH住宅】【低炭素住宅】【LCCM住宅】・・・
今、色々なエコ住宅があって混乱してしまいますね。
近年、SDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まっているため、
省エネ住宅を建てたいと考えている人は少なくないでしょう。
今回はトップクラスのエコ住宅・【LCCM住宅】についてのお話です。
🔸【LCCM住宅の定義】🔸
【LCCM】は、
【Life Cycle Carbon Minus ライフ・サイクル・カーボン・マイナス】の略で
「住宅のライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅」
を指します。
「住宅のライフサイクル」とは、
建築~居住中~解体撤去~処分するまでの事です。
この「ライフサイクル」においてできるだけ省CO2に取り組もうとするのが【LCCM住宅】です。
補助金制度もあります。
よく似たものに【ZEH住宅】がありますが、何が違うのでしょうか。
【ZEH住宅】は、”居住中”のCO2を減らすことを主眼としています。
それに対して、
【LCCM住宅】は居住中はもちろん、
その前後、「建築中」や「解体撤去・処分中」にでるCO2も含めて
正味ゼロにしようとしているのです。
住宅は、その生涯において間接的に一次エネルギー
(石油・石炭・天然ガスなど)を消費してCO2を排出します。
これを相殺するカギは、「創エネ」です。
【ZEH】や【LCCM住宅】は太陽光発電でエネルギーを生み出し、
CO2排出量を補填する住宅なのです。
ですから、
【LCCM住宅】は【ZEH住宅】が満たすべき基準の達成が必須になります。
そのうえでさらに省CO2化を進めたのが【LCCM住宅】で、
低炭素住宅の先導的モデルとなっています。
🔸【LCCM住宅】の普及促進が図られている背景🔸
どうして国をあげて普及促進が図られているのでしょうか。
【LCCM住宅】が注目されている背景とは・・・
これまでずっと世界中でCO2排出量が増えていて、地球が温暖化しています。
2015年のCOP21では、温室効果ガスの削減目標が「2030年までに2013年比で26%削減」に決まりました。
これを実現するために住宅の高断熱化や機器の効率化を図るために、
【ZEH住宅】が生まれました。
しかし、ZEHにするために断熱材や太陽光発電を増やすと、
その分の生産や廃棄でCO2の排出量も増えます。
この排出量が上回っては意味がありません。
そこで、住宅のライフサイクルを通してCO2排出量をマイナスにするため、
【LCCM住宅】が誕生したのです。
🔸メリット・デメリット🔸
【LCCM住宅】のメリットは、【ZEH住宅】のメリットとほぼ同じです。
代表的なものとして、
★月々の光熱費が安くなる。
ライフサイクルのうち
「居住中」のエネルギー消費がマイナスになることを目指すため、
省エネ設備を導入します。(LED電球・エコジョーズなど)
また、高断熱化によって、少ないエネルギーで室温を一定に保てるようになり、
消費エネルギーが少なくなり光熱費の節約につながります。
太陽光発電でつくった電気を自家消費すると日々の電気代の節約になり、
余った電気は売ることができます。
★医療費の低減が期待できる。
家中の温度差をなくしやすく、どの部屋も快適な環境で過ごせるため、
体へのストレスが減り一部の病気にかかりにくくなります。
ちなみに国土交通省の調査によると、
室温18℃以下の住宅に住む人は、18℃以上の住宅に住む人に比べて、
以下の傾向があるそうです。
- 総コレステロール2.6倍
- 心電図異常所見あり1.9倍
- ヒートショックリスク約1.8倍
【LCCM住宅】なら体への負担が少なく、医療費低減が期待できます。
★環境に優しい。
住宅のライフサイクルすべてを通してCO2排出量をマイナスに抑えます。
デメリットは、
★初期コスト(建築費)が高い。
- 太陽光発電
- 性能が高い断熱材
- 断熱性能が高い窓サッシ
- 高効率の住宅設備
上述の建築資材や設備は高価で、建築費が高くなります。
★屋根や間取りの形が制限される。
少しでも多くの太陽光パネルを積めるように屋根形状を考えます。
その結果、屋根の形状や流れる方向に制限が生まれ、それが間取りにも影響することがあります。
★建てられる建築会社が少ない。
住宅として活発に商品化されるようになったのはここ数年で、先進的な建築会社しか対応していないのが現状です。
【LCCM住宅】を建てられる会社を探すところから始めなければなりません。
🔸【LCCM住宅】が利用できる補助金制度🔸
国土交通省がサステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)において
補助金制度を設けています。
この事業は平成30年度にLCCM住宅部門を創設していて、
補助金の交付を受けることでLCCM住宅の認定が得られます。
補助金の交付を受けるための基本的な要件は、以下のとおりです。
- ライフサイクルCO2を算定し、結果ゼロ以下となるもの
- ZEHの要件をすべて満たしたもの
- 住宅として、品質が確保されたもの
今後の新築住宅では、【ZEH住宅】や【LCCM住宅】が標準となる見込みです。
これから家づくりを始められる方は、一度ご検討ください。
イエタテ相談カウンターでは、あなたにぴったりな住宅会社をご紹介しています。
地元の住宅会社に詳しい専門のアドバイザーが要望、条件をしっかりヒアリングさせていただき、中立的な立場で相談にのらせていただきます。
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相談料などは一切かからないので、お気軽に相談に来ていただければと思います。