家づくりガイド【地元の家づくり情報をチェックしよう】
公開日:2016-06-23
ライター:イエタテ編集部
「理想の家は3 回建てないと叶わない…」と言われることもあります。ですが、マイホームは一生に一度という人がほとんどでしょう。後悔しない家づくりのためにも、まずは傾向と対策を知ることから始めましょう。そこで今回は、本誌編集部に寄せられた声の中から、よくある成功談・失敗談を集めて、その対策を建築士の亀山氏に伺いました。ぜひマイホーム計画の参考にしてみてください。
カメヤマ建築デザイン代表 静岡県建築士会所属建築士 亀山靖生さん
これからの時代の建築を探究する静岡市建築士の集い「ArchinestShizuoka」にも参加。素朴で人にも地球にも優しい建築、暖かさを感じいつまでもそこに居たくなるような建築を創ることを目指す。
「当初の予算より随分オーバーしてしまった。」
「諸費用を甘く見ていた。」
建築予算には、建物だけではなく登記費用、税金、借入利息、引越費、仮住まい費、地盤調査費、外構工事費、確認申請手数料など、土地を新たに取得すればその費用もかかります。また、子どもの成長などにより生活スタイルも変化し生活費も変わってきます。これらすべてを含めて考えていかなければ、後々あれもこれもと言う話になりかねません。思ったような予算を家にかけられなくなる事も起こりますので、資金計画はしっかりと立てる事をおすすめします。
「営業担当者と相性が合わなかった。」
「敷居が高く感じた。」
依頼先選びはとても悩む事だと思います。ここは自分の足で多くの事例を見たり、話を聞いたりして自分と相性の良さそうな依頼先を見つけるしかありません。依頼先には、工務店・ハウスメーカー・設計事務所の3種類があり、それぞれ特徴や得意分野があるので把握しておくといいでしょう。少々敷居が高くみられがちですが、設計事務所に依頼するケースも最近増えています。また最初から一社に絞るのではなく何社かにプランを出してもらうと良いでしょう。いろいろなプランを見ることは、自分の住みたい形を見つける事に必ず役立ちます。また、見積りはできれば3社以上から取った方が良いでしょう。
「結局ギリギリにあれもこれも決断を迫られるハメに…」
「こちらがアイデアを出さないと提案してくれなかった。」
家づくりの打合せは、決めることがたくさんあります。じっくり検討するためにも、余裕のあるスケジュールを組んでおくのが安心です。また希望を作り手に伝えるのはなかなか骨の折れることかもしません。雑誌や写真などでイメージを共有するのも、活発な提案を引き出す方法だと思います。また、完成予想模型をつくってくれる会社もありますので、お願いしてみると良いでしょう。イメージしやすくなります。
「家事動線を考えればよかった」
「雨の日の洗濯物を干す場所を想定してなかった。」
間取りを考える事は一番難しいけれど、一番楽しいことだと思います。思いつく事は全て吐き出して考えた方が良いでしょう。そこから優先順位を決めて本当に今必要なものを見つけ出しましょう。ただし、建物の完成がゴールではありません。そこからがスタートなので、あまり機能にこだわらずフレキシブル性を持たせ、メンテナンスをしやすく考える事も大切です。
「冷房が効きにくく、夏は大変暑い。」
「音が反響しやすく、2階の寝室にも1階のTVの音が丸聞こえ。」
吹き抜けは空間を豊かにし、とても気持ちのいいものです。しかしその反面、部屋数が減ったり、冷暖房の事、プライバシーの事など、考えるべきポイントも多くあります。吹き抜けを取り入れる際には、計画段階からしっかりと考えておくとよいでしょう。最近では断熱性能のアップや省エネ工法など、冷暖房効率を上げる方法も、各社取り入れていますので、相談してみるといいでしょう。
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