眼下に市街地が広がる高台の眺望を最大限に活かした、開放感のあるY邸。リビングから屋外ウッドデッキの軒までシームレスにつながる天井は、高さを抑えながら緩やかに傾斜させ、目線を自然に外へ誘導。間口の位置やサイズを調整し、眺望とのインパクトのある出会いを演出している。リビングダイニングと2階は、吹き抜けに向かう1つの大きな空間に。床にレベル差をつけたLDKは、空間と空間を近づけ、家族も緩やかにつなぐ。「床に段差があると、それぞれの居場所によって見える景色が少しずつ異なる楽しさがあり、床がテーブルやベンチになったり、床下が収納スペースになったり…空間を多彩に使うことができます」とご主人。床や壁には木がふんだんに使われ、木の家の優しさとぬくもりが満ちている。